■SUVタイプのPHVとしてはトップの2万6673台を販売
以前お伝えしたように、新型アウトランダー(ガソリン車)が北米で発表され、今春から北米市場などに投入されます。
欧州ではPHEVモデルの販売が健闘していて、現行アウトランダーPHEVが2020年の欧州市場で2万6673台を販売。これは、SUVのプラグインハイブリッドとして最多、プラグインハイブリッド(PHV)全体でも2位となる販売台数となっています。
欧州の燃費規制では、PHVが有利になるといわれている燃費測定法の「ECE R101」による恩恵もありそう。充電した電気を使うEVモードの航続距離に応じてCO2を軽減し、計算することができるもの。
いずれにしてもアウトランダーPHEVとして先行してきた利を今後も活かせるかも注目です。
三菱自動車の加藤隆雄CEOは「環境意識が高く電動化が急ピッチで進む欧州において、アウトランダーPHEVが多くの人に選んでいただいていることを、大変うれしく思っております。命題は、得意とする環境技術をさらに強化し、4WD技術をより磨き上げることで、安心感のある魅力的な商品を世界中のユーザーに提供することです。当社はプラグインハイブリッドを中心にEVやハイブリッドなども含め、2030年の電動車比率を50%とする計画で、電動車の普及を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます」とコメントしています。
現行アウトランダーPEFVは、日常の大半はEV、遠出の際はハイブリッドとして、バッテリーの残量を気にすることなくロングドライブが楽しめます。走行性能も電動化車両らしくスムーズかつパワフルで、しかも高い静粛性を実現。ツインモーター4WDシステム、車両運動統合制御システムの「S-AWC」により、天候や路面状況を問わず、安心、安全なドライブが可能です。
また、災害時やアウトドア、レジャーなどで大容量の駆動用バッテリーに蓄えた電力を、車内2カ所に設置されたAC100V(最大1500W)コンセントを通して、家電などに使用することができます。
また、アウトランダーPHEVは自ら発電できるため、満充電・満タンの状態であれば、V2H機器を経由して一般家庭の約10日分の電力を供給することも可能。次期アウトランダーPHEVは、2022年の登場という噂もありますが、デザインはもちろん、PHEVとしての性能面もどれだけアップグレードが図られるか気になるところです。
※写真には日本仕様も含まれています。
(塚田勝弘)