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■80年代に登場した「テラノ」がルーツ
日産が1986年8月に発売したSUV「テラノ」は2代目を最後に2002年に販売を終了しましたが、海外ではその後も「パスファインダー」の名称で継続生産されています。
現行モデルは4代目(2012年~)で、モデルチェンジを機にそれまでのラダーフレームに代わり、日産Dプラットフォームを採用したモノコック仕様となっており、3列シート(7人乗り)の5ドアSUVに生まれ変わっています。
3.5L V6エンジン(284ps/35.8kgm)にCVTを組合せており、FF/4WD仕様を設定。2017年のマイチェンで現在のVモーショングリルが採用されました。
ボディサイズは全長5,040mm×全幅1,960mm×全高1,800mm、ホイールベース2,900mmで、現在、同モデルは日本国内でも輸入車専門ショップ等で購入できるようです。
●今夏に発売予定。FFと4WDモデルを設定
そうしたなか、同社は2月5日、フルモデルチェンジした新型「パスファインダー」を2022年モデルとして今夏から北米市場で販売を開始すると発表しました。
初代モデルの発売から35年を経て、これまでのモデルチェンジで進化した特徴を残しつつ、「パスファインダー」の原点である頑丈さに磨きをかけたとしており、高い耐久性に加え、快適性と最先端のコネクテッド技術、安全性能の向上を図ったそうです。
新型では初代「パスファインダー」へのオマージュとして、スリースロットグリルと組み合わされたVモーショングリル、C字型のヘッドライトなど、一目で日産とわかるデザインを採用。
全てのグレードに284ps/35.8kgmを発生する3.5L直噴V6エンジンを搭載しており、新型9速ATとの組み合わせにより、滑らかで力強いダイレクト・レスポンスを実現しています。
4WDモデルでは、7種類のモードを選択できるドライブ&テレインモードセレクターを備えた新型インリジェント4WDにより、トラクションが低いシーンでも4輪の駆動力をしっかりと路面に伝達。
「ノーマル」「スポーツ」「エコ」「スノー」「サンド」「マッド/ラット」「トーイング」の各モードから選択可能となっています。
インテリアでは12.3インチのデジタルディスプレイを新たに採用。10.8インチサイズのHUDも備えています。
パスファインダー初となる日産の先進運転支援技術「ProPILOT Assist」を搭載しており、ステアリング制御とインテリジェントクルーズコントロールの組み合わせにより、高速道路において巡行時から渋滞時まで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを統合制御。
●4グレード「S」「SV」「SL」「プラチナ」に加え、2種類のパッケージを用意
「プラチナ」グレードには、ナビゲーションの地図情報を活用して、スムーズに車速を調整する「ProPILOT Assist with Navi-link」を装備。さらに全てのグレードに、歩行者検知機能やインテリジェント前方衝突予測警告機能など、「日産セーフティシールド360」を標準装備しています。
日産によると、新型「パスファインダー」に関する詳細情報は、今夏の発売前に公開するそうです。
同社では事業構造改革「Nissan NEXT」の推進にあたり、米国市場の製品ラインナップの変革を進めており、今回発表した新型「パスファインダー」を含め、これまでの20カ月に10の新型モデルを発表。
年内に発売予定の新型クロスオーバーEV「ARIYA」をはじめ、新型「ローグ」や新型「ノート」「キックス」「マグナイト」、さらには新型スポーツカー「フェアレディ Z」に至るまで、海外市場向けモデルを含めて新型ラッシュとなっており、今後も日産の動きから目が離せません。
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【関連リンク】
日産パスファインダー(新型)
https://www.nissanusa.com/vehicles/future-concept/2022-pathfinder.html