■「GRエアロスタビライジングガラスコート」「トヨタ純正GRインジェクタクリーナー」も発売開始
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、「GRモーターオイル」に新たなシリーズ「Endurance」を追加し、2021年1月15日に発売を開始しました。
2018年9月の発売以降、ユーザーから高い評価を得ているという「GRモーターオイル」。このほど発売された「Endurance 0W-20」はGRヤリスの高出力1.6Lターボエンジンに適合し、トヨタ純正として初めてノンポリマー処方が採用されています。
過酷なスポーツ走行下でもせん断による粘度低下が少なく、エンジン保護性能を維持できるのが特徴となっています。同時に「GRモーターオイル Circuit 0W-16」「GRエアロスタビライジングガラスコート」「GRインジェクタクリーナー」などのアイテムも新たに追加されています。
2018年9月に発売された「GRモーターオイル」は、TGRがドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとしてラインアップされたものです。サーキットでの走りを重視したハイパフォーマンス仕様の「Circuit」と、街乗りやワインディングロードでレスポンスとしっとりとした回転フィーリングを楽しめる「Touring」の2種類を設定。
今回、追加された「Endurance 0W-20」は、TGRが開発し、2020年9月に発売したスポーツカーであるGRヤリスに搭載されている高出力ターボエンジンに適合した新たなスポーツオイル。「Endurance 0W-20」の価格は、税抜き1万2800円(4L缶)。
従来から設定されている「Circuit」「Touring」と同様に、最新の高性能ベースオイルやモリブデン化合物を含む摩擦低減剤の採用により、レスポンスに優れたオイルという「GRモーターオイル」のDNAを継承しているそう。また、粘度指数向上剤(ポリマー)を使わないノンポリマー処方を採用。先述したように、サーキットでの長時間連続走行のような過酷な状況下でもせん断による粘度低下が少ないオイルになっています。
高温、高負荷状態を再現する厳しいせん断試験が実施され、その前後での粘度低下率を調べると(150度のHTHS粘度測定による)、一般用途として販売されているオイルで8~10%程度のものが多いのに対し、同製品は2.6%と低下を大幅に抑制できるそう。開発においては、耐久性の確認として約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験も実施されていて、ユーザーが安心して利用できるよう、車両に最適な性能検証と信頼性の確保が行われています。
「Endurance 0W-20」発売と同時に、2021年より開幕のワンメイクレース「Yaris Cup」専用車を含む0W-16使用推奨車種のスポーツ走行用に最適な「Circuit 0W-16」、塗るだけで帯電防止による操縦性の変化を楽しめる「GRエアロスタビライジングガラスコート」、インジェクターや燃焼室まわりのデポジット除去に効果のある「GRインジェクタクリーナー」も1月15日より販売されています。
表面に塗るだけで空気の流れを整流し「GRエアロスタビライジングガラスコート」は、ボディ形状が本来持っている空力特性をより発揮させる「GRエアロスタビライジングコートシリーズ」の新アイテムで、ガラスエリアの空気の流れを整えることができるそう。価格は税抜き2,500円(80mL)。
「トヨタ純正GRインジェクタクリーナー」はガソリン車用で、燃料タンクに注入することで走行しながらインジェクター、インテークバルブ、プラグ、燃料室などに付着したデポジットを除去して、新車時に近い加速性・始動性および燃費を取り戻せるそうです。価格は税抜き2,600円(200mL)です。
(塚田 勝弘)