■可変圧縮ガソリンエンジン+e-Powerで、システムの最高出力は190psを発揮
日産は現在ミッドサイズ・クロスオーバーSUV「キャシュカイ」次期型を開発していますが、ワールドプレミアを前にエンジンスペックが公式発表されました。
キャシュカイは、かつて日本市場で「デュアリス」として販売されていたSUVです。現在は「キャシュカイ」「ローグスポーツ」などの車名で海外専売モデルとして販売され、欧州日産では主力SUVへと成長しています。
発表されたエンジンスペックは、1.5リットル可変圧縮ガソリンエンジン+e-Powerで、システムの最高出力は190psを発揮します。これは欧州日産における、e-Powerレンジエクステンダーパワートレインを提供する最初のモデルとなります。
プラグインハイブリッドではなく、e-Powerを搭載したのは「優れた燃料効率と低いCO2排出量を実現する」からだといいます。また、同パワートレインは、今秋にも登場するとみられる「ローグスポーツ」にも流用される可能性がありそうです。
駆動方式は、2WDのみの設定となりますが、ハイブリッドを搭載するライバルモデルより加速、速度を持つだけでなく、より低いエンジン回転数で効率的に加速を実現します。また、日産が誇る「ワンペダル」機能を可能にするために、「リーフEV」から「e-ペダルモード」が追加されます。
同社の地域担当上級副社長であるDavid Moss氏は「e-Powerシステムは、ICEとEVの間で最高のドライビング技術を提供しユーザーが手頃な価格で爽快なEV運転フィーリングと、印象的な効率を楽しむことを可能にします」と述べています。また「我々は、新しいキャシュカイの優れた電動運転性能のスリルを体験するお客様を楽しみにしています。これは日産インテリジェントモビリティの完璧な表現です」とも語っています。
そのほかのパワートレインでは、日産ルノーダイムラーによって共同開発された、1.3リットルDiG-Tガソリンユニットの12Vマイルドハイブリッドバージョンがラインアップされ、最高出力140ps、および158psを発揮します。エントリーレベルの140psバージョンは6速MTギアボックスを備える2WDのみ提供されますが、より強力な158psバージョンでは、オプションで全輪駆動と新世代「XtronicCVT」トランスミッションが用意されます。
キャビン内では、12.3インチのTFTディスプレイを採用、エンターテインメントをはじめ最新の交通情報などを表示させます。
ハイエンドモデルには、セグメント最大の画像サイズを誇る、新開発の10.8インチヘッドアップディスプレイが搭載されます。これはナビゲーションをはじめ、様々な先進運転支援システムがフロントガラスに統計されるシステムです。
(APOLLO)