■搭載エンジンにGT-Rの技術を採用
日産自動車が12月21日、新型コンパクトSUV「マグナイト(Magnite)」の仕様や車両価格を発表しました。
同車名は「マグネティック(人を惹き付ける)」と「イグナイト(感情を呼び覚ます)」という言葉を組み合わせたもので、同社の事業構造改革計画「NISSAN NEXT」に基づき、2021年初頭をめどにインド・インドネシアを皮切りに世界各地で販売を予定している、日産にとって重要なモデルとなっています。
「マグナイト」は日本でデザインされ、栃木試験場で走行評価、日産のインド部門で生産を予定しており、最新の安全技術など、クラス最高の機能を数多く採用してます。
今回発表された車両サイズは全長3,994mm、全幅1,758mm、全高1,572mm、ホイールベース2,500mmと、4.0mを切るコンパクトさが特徴で、205mmの最低地上高を確保。プラットフォームはルノー×日産が共同開発した「CMF-A」を採用しています。
1.0L直3エンジン(NA/ターボ)に5速MT/CVTのトランスミッションを組み合せており、3タイプを設定。出力はNA仕様の5MTが72ps/96Nm、ターボ仕様の5MTが100ps/160Nm、ターボ仕様のCVTが100ps/152Nmで、車両重量は939kg~1,039kgと軽量。
ターボエンジンは同社のGT-Rにも採用されているミラーボアシリンダーコーティング技術により、エンジン内部の抵抗を低減。スムーズな加速と低燃費を実現しており、同クラスのNAエンジンと比較して最大1.5倍の加速性能を達成。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがツインチューブテレスコピック式。
コンパクトながらもボリューミーなエクステリアに加え、スクエアなホイールアーチやCピラーに向かってキックアップしたベルトラインが特徴で、前後バンパー下部に装着されたシルバーのスキッドプレート、機能的なルーフレールが目を引きます。
メッキリムを強調したラジエータグリルやフェンダーサイドまで回り込んだ薄型LEDヘッドランプ、L字型のDRL(デイタイムランニングライト)、黒素地仕様のフェンダープロテクター、ユニークなデザインのテールランプなどを採用。
一方、開放感のあるインテリアには8インチのタッチ式ディスプレイを装備しており、駐車時に便利なアラウンドビューモニター(AVM)や、タイヤ空気圧監視システムも装備。AVMは鳥瞰表示により駐車が容易になると共に、狭い場所から抜け出す際にも役立ちます。
安全面では、高強度で効率的に衝撃を吸収するボディ構造を採用しており、乗車人数に応じて前後輪の制動力を電子制御で適切に配分する電子制御制動力配分システム(EBD)やアンチロックブレーキシステム(ABS)、油圧ブレーキアシスト(HBA)、ビークルダイナミックコントロール(VDC) 、トラクションコントロールシステム(TCS)、ヒルスタートアシスト(HSA)など、様々な機能を装備しています。
インドネシアで公開されたマグナイトの車両価格は約154万円から176万円と、かなりリーズナブル。
日産では12月21日より受注を開始しており、車両価格には3年/10万km(どちらか早い方)の車両保証が含まれています。このように魅力的なマグナイトですが、今後予想される同車の日本導入が大いに期待されます。
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