新型レヴォーグSTIを清水和夫がサーキットで試す。「パワートレーン、走り、楽しさ、乗り心地、音、振動…すべてが進化!」【SYE_X】

■ドライブモードセレクトで個性を発揮

●思わず叫んだプリクラッシュテストも「ブレーキ踏んでない!」

新レヴォーグSTI試乗
新レヴォーグSTIスポーツを清水和夫さんがサーキットで試乗してみた!

前回までの国際モータージャーナリスト・清水和夫さんによる新レヴォーグ(プロトタイプ)試乗テストは、テストコースにパイロンを並べ、ハンドリングやアイサイトX体験などをお届けしました。

今回は新型レヴォーグをより深く試すため、千葉県・袖ケ浦フォレストレースウェイでテストです。

●60km/hからのプリクラッシュテストに清水和夫も思わず叫ぶ!

動画開始と同時に、約60km/hから0km/hのプリクラッシュテストを助手席体験。「ゥワァ~!」と思わず叫ぶ清水さん。気持ちは良~く分かります(笑)。

プリクラッシュテスト
流石の清水さんも60→0km/hノーブレーキペダルテストに叫んだ!「止まった~」。

「お~止まったねぇ。ブレーキ踏んでないよ!」(清水)。

●新型レヴォーグSTI Sportはどう変わったのか?

清水さん試乗の詳しくは動画を見ていただくとして、ココでは概要を。

パイロンコースではすべての実力が分かりにくい、STIバージョンのトピックスでもあるドライブセレクトはどうでしょう? エンジン始動時はコンフォートです。

レヴォーグSTIスポーツ試乗
身体で感じるすべてが生まれ変わった!(清水)

「コンフォートでも十分だね。ステアリングは軽く、サスペンションは適度にロールしてマイルド。まぁコーナーではロールがウ~ってなるけど、サーキットを攻めても悪くはない。今日のサーキットならスポーツ+(プラス)が1番いい感じ。

ノーマルとスポーツの違いは、足は同じでエンジン特性が変わる。スポーツ+にするとエンジンのパワーユニットとステアリングも変わってダンパーも変わる。男の子っぽい感じになるね。

あらためて言うと、エンジンかけてコンフォート、ステアリングも軽いしサスもマイルド。高速道路を走るならもうひとつ上げてノーマル、ステアリングとサスペンションが1段固くなる。そこからスポーツにするとパワーユニットのシフトアップポイントが変わり、更にスポーツ+でパワーユニットとステアリングがグッと重くなる」(清水)。

新型レヴォーグ試乗
ドライブセレクトはコンフォートでも十分。燃費も向上しているよ!(清水)

トランスミッションはリニアトロニックCVTです。

「今回カバレッジ(適用範囲・保証範囲)が8くらいまでいったから、7速ATと同じくらいになりました。なので100km/h時のエンジン回転も1700~1800rpmくらいに下がっていると思います。クルージング時の高速燃費、いいかも!」(清水)。

全体的なイメージを清水流に一言!

「とにかくロードノイズが静か。パワートレーン、走り、楽しさ、乗り心地、音、振動…すべてが信じられないくらい進化しているよ。それでも値段は意外にメチャクチャ高くないらしい。かなりお買い得感があるし、アイサイトXを付けても300万円ちょっとで手に入るのは嬉しいね。スバル頑張ったな!って感じ」(清水)。

ドア開閉
バタン! ドアの開閉にもこだわりがある新型レヴォーグ。

試乗を終えドアをバン!と閉めても新型レヴォーグのこだわりが感じられるそうです。

●M車やV車に負けず劣らずの衝突安全性能を持つスバル車

続いて、スバル・第一技術本部 車両研究実験第二部 部長・渡森孝有さんに『スバル流・衝突安全に対する構造+アイサイトXで2030年までに死亡事故0を目指す!』というポイントをインタビュー。

インタビュー
スバル・第一技術本部 車両研究実験第二部 部長・渡森孝有さんに『スバル流・衝突安全に対する構造+アイサイトXで2030年までに死亡事故0を目指す!』というポイントをインタビュー。

今回初めてエンジン長が短くなったことで(約40mm)バンパー部にスペースができ、エネルギーの吸収が多く取れるようになったことで、対歩行者、自転車への衝突安全性能が高まったそう。その詳しくは動画で!

●アイサイトXによる、ありがち事故を体験

最後は、ありがちな出会い頭事故をアイサイトXが防止するデモンストレーションを体験。見えないところからくる車両をミリ波レーダーで、歩行者をカメラで検知し自動で停止。高速道路限定の自動運転レベル2ダケじゃないアイサイトX体験、こちらも動画で!

ありがち事故を体験
アイサイトXの賢さを実際に体験してみた!

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX)/アシスト:永光 やすの

新型レヴォーグ諸元表
新型レヴォーグ諸元表

■SPECIFICATIONS
車名:スバル レヴォーグ GT/GT EX/GT-H/GT-H EX/STI Sport/STI Sport EX(EXグレード=アイサイトX/他グレード=アイサイト)
全長×全幅×全高mm:4755×1795×1500
ホイールベース mm:2670
トレッド F/R mm:1550/1545
車両重量 kg:1550 (GT/GT EX)/1570(GT-H/GT-H EX)/1580(STI Sport/STI Sport EX)
エンジン:CB18 水平対向4気筒 1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS直噴ターボ”DIT”
排気量 cc:1795
最高出力kW(PS)/rpm:130(177)/5200~5600
最大トルクNm(kgf・m)/rpm:300(30.6)/1600~3600
トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)
駆動方式:AWD(電子制御AWD)
サスペンション F/R:ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
ブレーキ F/R共:ベンチレーテッドディスク(駐車ブレーキ:電気式)
タイヤサイズ F/R共:215/50R17 (GT/GT EX)/225/45R18(GT-H/GT-H EX/STI Sport/STI Sport EX)
車両本体価格(税込):-円(正式価格は未発表)

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【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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