SUBARU新型レヴォーグの魅力、ボディサイズの拡大で居住性や積載性を高めた【SUBARU LEVORG】

■全長が65mm長くなり、全幅は15mmワイドに

SUBARU 新型レヴォーグ
SUBARUの新型レヴォーグ。写真はSTI

新型レヴォーグのボディサイズは全長4755×全幅1795×全高1500mmで、全長は65mm長く、全幅は15mmワイドになり、全高は同値です。また、ホイールベースは20mm延びています。1800mmの全幅によりマンションなどの駐車場にも対応しやすくなっています。

ここではインテリアやラゲッジスペースをチェックします。
インパネで目を惹くのはタブレットのような11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイで、SUBARUでは国内初採用。

■タブレット風の大型ディスプレイを日本向け初採用

メーターパネルも含めたデンソー製のこのHMIは、スマホ感覚でナビやラジオ、メディア、電話、アプリなどのほか、車両設定などにも対応。先進性をアピールすると共に、アイコンが大きくて見やすく、操作のしやすさも美点です。また、メーターパネルは12.3インチのフル液晶メーターになり、アイサイトの作動状況だけでなく、ナビ画面(マップ)も表示されます。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのインパネ

そのほか機能面では、デジタルマルチビューモニター、次世代スマートリヤビューミラーがSUBARU初採用となっています。
前者はデジタル化された3つのカメラとリヤソナーの距離警告を大画面モニターに一括表示する機能。後者はカメラ・モニター共に高精細化され、視認性が向上しています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのフロントシート

全長とホイールベースが延びた恩恵は、25mm広くなった後席(前後席間869mm)にあります。現行型と比べると膝まわりに余裕が増し、前席座面下への足入れ性も良くなったように感じられます。また、室内幅も20mmワイドになり(前席間)、日本の道路事情に配慮しながらパッケージングの進化を実感できるキャビンになっています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのリヤシート

フロントシートは形状とウレタン硬度の最適化が図られると共に、バネ特性の最適化が盛り込まれています。ホールド性の高さが印象的で、コーナーやスラロームでも身体をしっかりと支えてくれました。さらに座面の形状とバネ反力特性の見直し、背面に背骨を支えるプレートが追加されたことで姿勢を維持しやすくなり、ロングドライブでも疲れを誘わないはず。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのラゲッジスペース(通常時。トノカバーを外した状態)

ステーションワゴンだけに荷室の広さや積載性も気になるところです。
まず開口部が現行型よりも大きくなっています。リヤゲート開口幅(開口部下端から70mm上の部分の数値)は30mm広がって1055mmになり、リヤゲート最大幅(開口部下端から270mm上)は29mm拡幅して1193mmに。リヤタイヤハウス間のホイールエプロン幅は20mmワイドになり1100mmに。リヤゲート開口高さは、4mm延びて701mmに。荷室フロア奥行きは現行型と同じ1070mm。リヤゲート開口最大幅は、5mmプラスの1120mmとなっています。開口部拡大と荷室幅(最も狭いホイールエプロン幅)が広くなったことで、積載性が向上しています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのラゲッジスペース(最大時)

さらにサブトランクが現行よりも29L増の69Lとなり、見た目で広くなったのが実感できます。サブトランクと荷室合計で561L(+39L)の大容量になったのも朗報。ゴルフバッグを4セット、あるいはスーツケースを4つ積んでも後方視界を確保しやすくなったそうです。なお、後席は「4:2:4」分割可倒式で、「2」のセンター部分を倒せば、4人乗りながら長尺物の積載も可能。

SUBARU 新型レヴォーグ
こちらは、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイが付いていない仕様

広くなった後席や開口部が大きくなり、容量を増したラゲッジスペース、最新のデジタルデバイスなどにより利便性の向上が図られているのも新型レヴォーグの魅力で、ステーションワゴンの使いやすさ、利点を最大限享受できるように進化しています。

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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