■「メルセデス・ベンツの最も熱心な愛好家やコレクター」の手に渡る
2022年5月にメルセデス・ベンツが「ミトス」シリーズ計画を発表して以来、音沙汰がありませんでしたが、ついに新たな動きが見られました。
ミトスは現在、最高級ブランドとなっている「マイバッハ」の上位に位置する超高級シリーズとなります。
また、2023年財務結果のプレゼンテーションで、メルセデスの最高経営責任者(CEO)オラ・ケレニウス氏は、「ミトス」シリーズの最初のエントリーが来年登場することを認めると同時に、最初のモデルが「SL」最新モデルをベースとした「SLスピードスター」となることを示唆したようです。
同氏は昨年、インスタグラムでティザーイメージを公開。「マイバッハSL」と名付けていました。そこには、ボンネット中央を垂直フィンで二分割、マイバッハでお馴染みの多数のダブル「M」ロゴが見られました。
またSLスピートスターのティザーイメージでは、見慣れたSLのシルエットが確認でき、シートの後ろにナセルが見えることからスピートスターであることが示唆されています。
メルセデスは、ミトスを「非常に高級なコレクションカー」専用のサブブランドと表現しています。これらのモデルは少数生産されるため、「メルセデス・ベンツの最も熱心な愛好家やコレクター」の手に渡ることになるでしょう。
気になる価格ですが、ベースとなるAMG SL 43は10万990ドル(約1600万円)、「55」では14万1300万ドル(約2100万円)、そしてベンチマークとなる「63」が18万3000ドル(約2750万円)ですが、オプションを入れれば20万ドルをはるかに超えてきます。
おそらくミトスバージョンでは、30万ドル(約4500万円)に達する可能性もありそうですが、プレミアによりまたたく間に1億円に達するでしょう。