■新しいルックスのグロムは2024年3月14日に発売
ホンダが「原付二種のスポーツモデル」と位置付けている12インチのミニバイク「GROM(グロム)」がマイナーチェンジを発表しました。
エンジンは123cc、トランスミッションは5速マニュアルということで、最低でも小型限定普通二輪免許が必要なバイクです。
マイナーチェンジのポイントは主に外観となります。
具体的には、ヘッドライトカバー、シュラウド、サイドカバーのデザインをシャープな形状とすることで、グロムの持つスポーツ性を強調したスタイリングとなりました。
メーカー希望小売価格は39万500円、ボディカラーは、「パールホライゾンホワイト」と「マットガンパウダーブラックメタリック」の全2色となっています。
ところで、グロムのマイナーチェンジは何回目になるか、ご存知でしょうか。
カラーリング変更を除き、ホンダが公式にマイナーチェンジとして発表している回数を数えると、今回で4回目になります。
グロムの発売が発表されたのは2013年5月でしたから、けっこうなペースでマイナーチェンジを実施していることになります。
誕生から各マイナーチェンジの発表時期を整理すると以下のようになります。
2013年5月22日;発売を発表
2014年4月14日:第1回マイナーチェンジを発表
2016年6月3日:第2回マイナーチェンジを発表
2021年3月9日:第3回マイナーチェンジを発表
2024年2月15日:第4回マイナーチェンジを発表
上記以外に4度のカラーリング/カラーバリエーションの変更を実施しています。何も変更が発表されていないのは、2018年、2019年、2022年だけだったりします。
●2024年モデルのグロムは先祖返りしたように見える
毎年のようにマイナーチェンジやカラーリング変更を実施するというのはバイクでは珍しくはありません。バイクという商品の特性上、新鮮さを大事にする必要からです。
しかしながら、2024年に発表された最新グロムのルックスは、どこか先祖返りしたようにも思えます。
従来モデルが、カウル取付ボルトを目立たせるような意匠として、カウル交換などのカスタマイズを誘う遊び心のあるスタイリングだったのと比べると、オーソドックスな方向にイメージチェンジしたといえるからです。
マイナーチェンジごとにグロムの写真を並べて見比べてみると、2013年にローンチされたときのグロムが持っていたイメージに寄せていったという印象を受けるのは筆者だけでしょうか。
もちろん、排気系のレイアウトはまったく異なりますので、似ているというわけではありません。スタイリングの方向として「遊べるミニバイク」から「大型バイクをデフォルメしたモデル」という初期のイメージに近づいていったと感じるのです。
五十路リターンライダーの本音としては、若々しさを前面に出した従来モデルよりも、新しいマイナーチェンジしたグロムのほうが「オジサンが乗っても似合いそう」という点ではウェルカムな進化と感じますが、皆さんはどう思いますか?