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■誰でもできる4つの維持費節約法を紹介
原油価格の高騰や円安の影響で、車の維持費も数年前に比べて明らかに増えています。
だからといって車を手放すこともできません。少しでも維持費を抑える方法はないのでしょうか。
車の維持にかかる費用は、税金代・燃料代・保険料・メンテナンス費用などが挙げられます。このなかで税金以外はちょっとした工夫で減らすことができるようです。誰でも実践できる車の維持費を抑える方法を調べてみました。
●ガソリン単価を5円下げれば年間2,500円の節約
燃料の購入価格を抑える方法は、もっとも確実な維持費の節約法です。特に走行距離が多い人ほど有効と言えるでしょう。燃料単価は以下の方法で下げることができます。
・住まい周辺や通勤・通学路でもっとも安いガソリンスタンドを探す
・セルフガソリンスタンドを利用する
・石油会社系列の企業が発行しているガソリンカード(クレジットカード)を契約する
・ガソリンスタンドの給油会員割引を利用する
・ガソリンスタンドや提携する店舗でもらえる割引クーポンを利用する
なかでも割引が大きいのは、ガソリンカード契約や給油会員割引です。それぞれの割引やクーポンなどが併用できれば、1Lあたり5円以上安くなることも。ガソリンカードでの支払いならクレジットカードのポイントが貯まるメリットもあります。
仮に、燃費が20km/Lの車で年間1万km走行するとガソリン使用量は500Lです。ガソリン単価を170円として、1Lあたり5円安くできれば年間2500円の節約になります。
●エコドライブで燃費が10%良くなると年間7,728円お得に
燃費効率を上げられれば、同じ距離を走行してもそれだけ燃料代がかからなくなります。
そのためにはエコドライブ(省燃費運転)の知識と意識が必要です。誰でも簡単にできる省燃費運転方法は以下のようなものが挙げられます。
・タイヤ空気圧の定期的なチェック
・車の荷物を減らす
・暑くなければエアコンをオフに
・長時間のムダなアイドリングをしない
JAFの調査によると、タイヤの空気圧が適正値より30%少ない状態での走行は平均で4.6%の燃費悪化になるそうです。また、環境省の資料によると100kgの荷物を乗せて走った場合は燃費が約3%悪化するとのこと。
一般社団法人日本自動車工業会の資料には、カーエアコンの使用時は燃費が約10%悪化し、10分のアイドリングで130ccのガソリンを消費すると記載されています。
すべてを完璧に行うのは無理でも、タイヤの空気圧を適正に保ち、車内の余計な荷物を降ろしたり、ムダなエアコンの使用やアイドリングを控えることで合計10%程度の燃費改善は図れるでしょう。
ガソリン単価を170円として、元の燃費が20km/Lの車を年間1万km走行するなら、燃費を10%改善した場合の節約額は年間7728円になります。
そのほか、急加速や急減速、渋滞走行も燃費を大きく悪化させます。減速時は早めにアクセルペダルを戻して惰性で走行したり、時間帯やルートを調整して信号や渋滞に巻き込まれないように運転することも燃費改善に効果的です。
●ネット型自動車保険なら保険料を約20%削減!車両保険の解約で年間2万円浮く
維持費を大きく削減したいなら、自動車保険内容の見直しがおすすめです。不要な特約を解約すればそれだけ保険料を安くすることができます。
なかでも保険料を大きく引き上げているのは「車両保険」です。車両保険を付帯しているのに車にあまり乗らない人や、事故時の修理費用をまかなえるだけの蓄えがあるなら、思い切って車両保険を外してしまいましょう。それだけで年間1〜2万円ほど保険料が安くなります。
また代理店型の保険を契約している場合は、ネット型保険(ダイレクト保険)に変えることで、おおよそ20%ほど保険料を安くすることが可能です。ネット型保険は代理店の運営費用が省かれるので、そのぶん保険料を下げることができます。
●民間整備工場ならディーラーよりも車検費用が2万円以上安い
車検の依頼先を変えることで車検費用も抑えることができます。
車検時の税金や自賠責保険料は安くすることができませんが、車検整備費などの諸経費は店舗によって異なり、ディーラーと民間整備工場では2万円ほど差が出ることも珍しくありません。
現在ディーラーで車検を受けていて費用が高いと感じる人は、整備工場で車検を依頼することをおすすめします。車の状態に問題が一切なければ、さらに安価な「格安車検」と呼ばれる工場に依頼するのもよいでしょう。
●4つの節約方法で年間4万円の節約も可能
維持費の節約をまったくしていない場合、紹介した節約方法のすべてを実行すると、以下のように年間約4万円ほど節約できる計算になります。
・ガソリン単価の値引き:年間2500円
・10%の燃費改善:年間7728円
・自動車保険の見直し:2万円
・車検の見直し:2万円(年間1万円)
・節約額合計:約4万円
月極駐車場を利用している人は、月1000円安い駐車場に変えるだけで、さらに年間1万2000円の節約に。
このように、それぞれの支払いを細かく見直すことで車にかかる維持費は大きく節約できます。
また、燃費改善の節約効果が無視できないほど大きいこともわかりますね。これまで省燃費運転を意識したことがない人は、物価高騰を機にエコドライブに取り組んでみるとよいでしょう。急加速や急減速をしないエコドライブは安全運転にも通じます。
もちろん、車を動かさなければ燃料は一切消費しません。運動不足気味の人は、徒歩や自転車での移動頻度を増やせば、健康増進も期待できて一石二鳥ですね。