■セダンはMAZDA3に、ワゴンはCXシリーズに後を託す
世界的に大流行しているSUVに、注力している自動車メーカーが増えています。押し出しのあるエクステリアをはじめ、背が高くなることでパッケージングの面でも有利で、室内と荷室も広さを確保しやすくなります。最低地上高を高め、4WDも設定することで悪路走破性も引き上げることもできます。
こうした付加価値を与えることで、価格に上乗せできる利点、つまり利益率の高さも期待できます。
一方で、車両重量が増えるだけでなく、背の低いモデルよりも走りや燃費の面で不利になりがちです。とはいえ、セダン、ステーションワゴン市場は縮小していて、SUVやクロスオーバーモデルにスイッチしている現実もあります。
マツダも例に漏れず「MAZDA6」の日本向けモデルであるセダン、ワゴンの販売が終了します。
日本向けモデルの生産終了時期は、2024年4月中旬の予定。2024年4月までの生産台数に達した時点で受注も終了となるため、気になっている方はそれまでにオーダーする必要があります。
MAZDA6は、2002年5月に登場した初代アテンザの後継役を担い、それ以降2度のフルモデルチェンジを受けました。Dセグメントのセダン、貴重なステーションワゴンとして、同社の走りやブランドメッセージ「Zoom-Zoom」を体現してきました。
歴代アテンザとMAZDA6は、日本国内で累計22万6437台(2023年12月末時点)を販売したそうです。
マツダでは、今後、セダンはMAZDA3が、ワゴンはSUVのCXシリーズが、それぞれの役割を引き継ぐとしています。
(塚田勝弘)