■エクステリアはEVのスタイリングから一部流用
MINIブランドは2023年12月、新型3ドアハッチバックのEV「クーパーSE」に、ホットモデルとなる「JCW」(ジョン・クーパー・ワークス)」仕様を設定することを発表しましたが、ICE搭載版JCWのLEDが初露出しました。
現在MINIは、高性能JCWをEVラインナップ全体に拡大していく計画を持っていますが、ICE搭載モデルが消えることはすぐにはなさそうです。
捉えたプロトタイプは、新しい電動クーパーハッチと並行して販売される、ICEエンジンを搭載したJCWホットハッチ新型を最も鮮明に示しています。
最大の注目は、ICEモデルはEVのスタイリングから一部流用していることで、内部の上下に2本のLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトと、三角のテールライトなど量産型デザインが初めて露出しています。
また、EVのクリーンなデザインを模するかのように、20年以上、SおよびJCWパッケージの一部だったボンネット中央のインテークが削除されています。
ベースモデルとの差別化としては、エンジンを冷却するための追加の開口部が付いているほか、下部センターグリルとその側面にあるサイドインテークのデザインが若干異なっています。また、電動JCWにはないルーフレールも装着されています。
後部では、スプリットデザインのルーフスポイラーを装着、バンパー中央にはシングルエキゾーストパイプをインストール、アグレッシブなディフューザーも見てとれます。
キャビン内も大きな進化がみられ、中央には完全新設計された円形OLEDインフォテインメントスクリーンを配置。ドライバーの前にある小さなディスプレイは排除され、代わりにすべての情報はヘッドアップディスプレイ、または中央のディスプレイから取得することになります。
ICE JCWがEVの名を冠したモデルに勝てる可能性があるのは、ボンネットの下でしょう。
同ブランドの昨年末の発表では、最もスポーティなEVが、実際には「SE」とまったく同じ最高出力218psを発揮することが明らかになっています。しかし、内燃機関のJCWでは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンがキャリーオーバーされるものの、最高出力は231psから250ps程度まで向上すると噂されています。