■大幅改良ではなく、次世代型と判明
MINIのオープンモデル「コンバーチブル」の最上位モデルとなる「MINIコンバーチブルJCW」(ジョンクーパーワークス)次世代型プロトタイプをカメラが捉えました。先日のハッチバックに続くスクープとなります。
これまでフルエレクトリックへのつなぎとなる大幅改良と噂されていたこのプロトタイプが、次世代型プロトタイプであることがわかりました。
ドイツ市街地で捉えたプロトタイプのフロントエンドは、ボンネット開口部に跨る大型エアインテークが上下二分割に新設計、それぞれ複数のエアインテークが配置されています。そのほか、フロント スプリッター、分厚いサイドスカートを装備、後部では中央から出る円形のエキゾーストパイプを備えたリアディフューザーも確認できます。
ミニは2023年初めにハッチバックの新世代を発表、現在はハードトップではなくクーパーと呼ばれています。新型クーパーは市場に応じて動力はガソリンと電気の装いで提供されますが、まだガソリンバージョンを明らかにしていません。しかし、このプロトタイプから、早くも高性能「JCW」次世代型が開発中であることがわかります。
MINIブランドは「2025年に最後のエンジン車を発売する」としてEVブランドへ生まれ変わることを宣言しており、今回スクープした「MINIコンバーチブルJCW」は、ガソリンエンジン(ICE)を搭載した最後のオープンパフォーマンスモデルとなるでしょう。
ガソリンエンジン搭載モデルのプラットフォームについては、クーパー・エレクトリックで採用したEV向けの「FAAR」プラットフォームではなく、現在のUKL1プラットフォームが大幅にアップデートされます。
パワートレインは、最高出力136psを発揮する1.5リットル直列3気筒エンジン、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒エンジンをラインアップ。JCWでは最高出力231psを発揮しますが、新型ではマイルドハイブリッドアシストを獲得、最高出力は245ps程度まで高められると予想されます。
MINIコンバーチブルJCWのワールドプレミアは2024年内で、コンバーチブルに関しては少なくとも当初はガソリンバージョンのみとなりますが、状況は変わる可能性もあるとみられます。また、マニュアルトランスミッションは廃止方向のため、駆動力は前輪のみとなり、オートマチックトランスミッションのみになると思われます。