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■ウン万円の駐車場代って冷静に考えると高い…ですよね!
●思えば車を買ったのは「駐車場があった」から
こんにちは、東京で車を買ってしまったライターの半澤です。
ここのところレジャーに、違反切符を切られたりと派手な話が続きましたが(交通違反は派手か? 猛省しています!)、今回は地味な話題、駐車場です。
「東京で車を買ってしまった」というのも、思い起こせば駐車場を手に入れてしまったから。
こちらの第1回に詳しく書きましたが、もともとボクは車を買う前にマンションの駐車場を契約しました。以来、毎月24,000円くらいの駐車場料金を払い続けてきましたが、そういえば駐車場としっかり向き合う機会はなかったですね。
ということで、今回は駐車場をテーマにしたいと思います。
まず、さっきサラッと言った24,000円。これって高いですか? 安いですか? 自宅に駐車場がある人や安価な駐車場を借りている人にとっては、24,000円とは衝撃的な数字かもしれません。
でも、東京など都市部で駐車場を探している人には、なかなかお得に見えるでしょう。
この記事を書くにあたり、「東京 駐車場 平均」というようなワードでいろいろ検索したところ、ボクの住んでいるエリアは30,000〜40,000円が当たり前。都心部ではもっと高く、月に50,000円以上ということもザラです。
そう考えると、24,000円は実はお得な金額。ボクの借りている駐車場が安い理由は2つあります。まず、正直不便なのです。駅から最短でも徒歩8分と、そこそこの距離。そのうえ周囲の道は恐ろしく狭く、歩行者も多い。
もう1点は、マンション併設ということ。ボクの住むマンションは1人暮らしがメインのはずなのに、なぜか駐車場を併設。どこからどう見ても“他人様の土地”感たっぷり。住人以外でこの駐車場を借りたいと思う人はまぁ、いないでしょうね。
と、たまたま住まいが駐車場付きでラッキーだったという話なのですが、24,000円はボクにとって決して簡単に出せる金額ではありません。冷静に考えると、毎月払い続ける金額としてはバカ高いですよね。Netflixは月790円で見放題だし、スマホ代も月数1,000円程度と以前よりかからない時代。
今、調べてみたところ、任天堂「スーパーファミコン」発売時のメーカー希望小売価格が25,000円だって! あの夢のマシーンが毎月買えてしまう金額を垂れ流している…。すごい出費をしているのだなと改めて感じます。
毎日がスペシャル、毎月がクリスマス、という感じですね。恐ろしや!
●急遽、置き配スポットとして活躍してくれました!
と、ここまではついつい、駐車場代高い…と愚痴ってしまいましたが、駐車場をうまく活用できてうれしかったことがありました。
ある晩、いきなり電話がかかってきたら宅配業者の方。「今、荷物を届けに伺ったんですが、宅配ボックスが埋まっていまして」。なるほど、そこまではよくある話ですが、ここから思いも寄らない展開になりました。
「家の付近にどこか荷物置ける場所あったりしますかね?」
ボクの家はマンションなので、あまり聞かれたことがないのですが、つまり「置き配」を提案されたというわけです。
本来「置き配」とは事前に玄関前や物置などの置き配スポットを指定し、そこに荷物を置いてもらうという方式ですが、相互に“スポット”を把握していれば配送時の情報共有でも成り立ちます。先方としても、また配達に来るよりは圧倒的に効率的だし、こちらも不在票を見てまた日時指定をするよりはラク。
そういう意味でのご提案だったようです。
たまに、マンションの共同玄関に置き配らしい荷物があったりもするので、ボクの頭にはまず玄関に置いていってもらうことがチラついたのですが、すぐにもっと賢い方法に気づきました。
そう、駐車場です!
「玄関出ていただいて、ちょっと左に行ったところに駐車場があるんですよ。青いクルマが停まっているかと思うので、そこに置いていただけますかね」。
そういうと、すぐにご理解いただいたようで、駐車場の隅に無事に「配送完了」とのことでした。
帰ってみると暗がりの駐車場に確かに荷物が。ここなら、人目につきにくいし玄関に置いておくよりは安全。部屋以外にも自分のスペースがあって良かった、とほんの少しばかり優越感にひたることができました。高額家電などは置き配されると怖いけど、安価な品ならアリ。駐車場が配送スポットになるとは驚きました!
ちなみに、届いた荷物は初めて購入した白髪染めシャンプー。誰もそんなもの盗らないと思うけれど(笑)、駐車場に置いていってもらって安心でした。
●24,000円は高いけど、その金額が払えるという大人感もある
また、ほかに駐車場活用というとこれでしょう。そう、真っ先に思いつくのがタイヤの置き場所。
皆さん、タイヤってどうしてますか? いよいよスタッドレスの季節を迎えるので、タイヤを2セット持っている人はいろいろ考えるはず。
ボクの場合はこんな感じになっております。デーンと横たわる4本のタイヤ。あまり見た目もよくないし、けっこう邪魔なので、次回は駐車場編の第2弾としてタイヤ収納を考えてみましょう。
なんか、さらにニッチになったけれど、駐車場を快適にするためにはタイヤ問題の解決が必須と思い至った次第。
最後に、またお金の話でアレですが、駐車場代に24,000円も払える大人になったんだなぁ…と、たまにしみじみ思っています。もう40歳なので余裕でオジさんだし、AGA対策にも白髪対策(前述のシャンプー代含む)にもダブルでお金かけてる中年男なのだから、とっくに大人なのだけど。
ボクは大学を卒業したと同時に、いわゆるフリーターになってしまい、月37,000円の風呂ナシアパート、否、ほぼ他人の家の一室に4年間住んでいました。
あのときはそれ以上の家賃は払えなかったし、10分100円のコインシャワーに何度お世話になったことか。冬場に水しか出ないシンクでシャンプーするのが、なんと辛くみじめだったことか…。
それが今や、駐車場のために月24,000円払えるようになれたと思うと、本当「大人になった」と実感してしまいます。ボクにとって、車や駐車場って大人の象徴だったのかもなぁ。マイカーを持つことの意義や喜びを、そんなところでも感じてしまうのです。
次回、第24回【タイヤ収納編】、タイヤの正しい置き方から賢い収納までを考える…予定!
(半澤 則吉)