■2024年2月、ランチア創立年にちなんで1,906台を限定発売
ランチアはコンパクト・シティカー「イプシロン」がEVとして生まれ変わることが分かると同時に、そのティザームービーが公開されました。
1995年に登場した初代イプシロンは「小さな高級車」というコンセプトを掲げ、「Y」として親しまれました。
現行型となる3代目は、2011年に3ドアから実用的な5ドアとして登場。日本市場では2014年に販売が終了しましたが、この新型EVでの再導入にも期待がかかります。
現行型発売から12年が経過、新型モデル投入に迫られていますが、いよいよ待望の次期型が2024年2月に登場。
イタリアのシティカーはEVとして生まれ変わり、イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」とコラボした、「エディツィオーネ・リミタータ・カッシーナ」と呼ばれる限定車も導入される予定です。
公開されたティザーイメージでは、ローンチエディションは今のところ隠されたままですが、イプシロンのカバーされたフルサイズモデルの画像をいくつか公開したほか、ボンネットの特徴的な輪郭を明らかにしており、そこに新しいライトグラフィックが配置されると予想されます。
動画では、ランチアがフロントシート間の「タボリーノ」と呼ぶ円形の要素に焦点を当てています。そこには、コーヒーテーブルのように見える構造が革のような素材で覆われ、アルミニウム風のトリムで囲まれています。ランチアは、タボリーノが「ブランドにとって重要視してきた、家庭的な雰囲気のコンセプトを強く思い出させる」と述べています。
市販型では、グループの他のブランドの多数のスーパーミニやB-SUVと同様に、ステランティスのプラットフォームを搭載しています。
「カッシーナ」スペシャルはEVのみで提供されますが、イプシロンにはマイルドハイブリッドパワートレインも提供されます。これは、このモデルがランチア初のEVであることと、同ブランドが2028年にEVのみに移行する前の最後のICE搭載製品であるという2つの役割を果たすことを意味します。
イプシロン新型は2024年2月にデビュー予定で、カッシーナスペシャルはランチアの創立117周年に敬意を表し、ランチア創立年にちなんで1,906台が限定販売されます。
またランチアは、2026年に「ガンマ」電動クロスオーバー、2028年に「デルタ」電動ハッチバックを計画しています。