■2028年発売なら14年のロングセラーモデルに
マツダは「ジャパンモビリティショー2023」にて、人気モデル「ロードスター」次期型を示唆する「アイコニックSPコンセプト」をワールドプレミアしましたが、現行ND型のライフサイクルが意外と長くなる可能性があることがわかりました。
MX-5プログラムマネージャーの斉藤茂樹氏は、ジャパンモビリティショー2023にて、オーストラリアのカーメディア「CarsGuide」のインタビューに応じ、現行モデルの将来について興味深い詳細を明かしました。
そこでは「NDロードスターに関して、私たちはすでに非常にクールなスペシャルモデルを作ることを計画しており、それは非常に高い可能性を秘めています」と語ったようです。
これまでNDには、ロードスター30周年(2019年)や、ブランド100周年(2020年)などのスペシャルモデルを初め、英国向けには「Sport Recaro」(2015年)や「R-Sport」(2020年)、フランス市場では「Eunos Editioin」(2020年)など、市場専用スペシャルモデルも存在しました。
また、SEMAショー2015では「スパイダー」「スピードスター」、翌SEMAショー2016でスピードスターエボリューションを発表するなど、スペシャルモデルに積極的ですが、今回新たに導入されるモデルも、スピードスターコンセプトに沿ったシリーズが予想されます。
また同氏は次期型に関して、「フルエレクトリック・ロードスターを投入することになるでしょう。具体的な発売時期は未定ながら、重量目標を1,000kg(2,205ポンド)未満にするための新しいバッテリー技術を待っている」と述べ、「おそらく5年以内に、非常に小型で非常に軽いバッテリーが使用可能になるでしょう」と付け加えており、次期型は2028年まで投入されないことを示唆しました。
現行NDロードスターは2014年にデビューしており、2028年まで存続した場合、最長14年が経過する可能性があります。これは、MX-5の中で最も長く続いた世代となり、前世代(NC) を上回ります。
斎藤氏は、NDの生産終了目標については明らかにしておらず、「可能な限りNDを維持したい」とも語っており、今後アップデートや軽度のフェイスリフトが予定されます。