ポルシェ「911」初のハイブリッドは高性能モデルから? 初期の992.2ベースモデルには搭載しない可能性

■電動化された「911 GT2 RS」、史上最速かつ最も強力な911に

ポルシェは何年も前から「911」の電動化は避けられないと語っていますが、ハイブリッドスポーツカーはまだ発売されていません。世界が注目する911の電動化ですが、最新情報を入手しました。

ポルシェ 911 GTS ハイブリッド スパイショット
ポルシェ 911 GTS ハイブリッド スパイショット

ファンの間では「992.2」として知られる、フェイスリフトの最初のバージョンでは、すべて内燃エンジンのみ搭載する可能性が高いことがわかりました。

ポルシェ 911 GTS ハイブリッド スパイショット
ポルシェ 911 GTS ハイブリッド スパイショット

ポルシェの副社長フランク・モーザー氏は、米・Motor Trend誌に「ハイブリッド、パフォーマンスハイブリッド」を開発している「992.2」に取り組んでいると伝え、「約2年後、おそらく2025年頃」にリリースされる予定だと述べました。

これは2023年内にも登場する、初期の992.2バージョンがハイブリッドではないことを意味し、電動化モデルが膨大な911ラインナップの中の高性能モデルをベースにすることを示唆しています。

ポルシェの開発取締役であるミヒャエル・シュタイナー氏は、ハイブリッドスポーツカーは「重くなりすぎてはいけない」と語っており、いかにバッテリーによる重量の増加を抑えるかが課題となっているのは明白です。

ニュルブルクリンクで捉えた「911 GTS」は、リアガラスの左上隅に黄色の丸いステッカーがあり、電動モデルであることがわかりますが、ナンバープレートに「EV」の文字を採用していることにより、さらに明白となっています。プラグインを使用しないハイブリッドになるとのことですが、PHEVではより大きなバッテリーを搭載しており、重量と複雑性が増加。パッケージングに問題が生じるため、これは当然のことでしょう。

ポルシェ 911 GT2 RS ハイブリッド スパイショット
ポルシェ 911 GT2 RS ハイブリッド スパイショット

もう1台のプロトタイプは「911 GT2 RS」ですが、ハイブリッドセットアップを採用し、史上最速かつ最も強力な911を生み出すだろうと報じられている最強911です。そのパワートレインは、フラットシックス3.8リットルエンジンと、963LMDh耐久レーサーから適応された、マイルドハイブリッドセットアップ搭載の「ターボS」がベースになると思われます。

噂によると、システム合計出力は700psを超え、最大トルクはターボSの800Nmを超え大幅に増加するといいます。また気になる重量の増加ですが、220ポンド(99.79kg)を超えないよう開発が進められているといいます。

992.2のベースモデル「911」ファミリー初のハイブリッド化は、早くとも2024年以降となり、フルEVは992世代には登場しない可能性が高いようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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