■高性能エンジニアリングにはウォーキンショー家の血が流れている
ジャガー伝説の名車「XJR-15」や「XJ220」を手掛けた「TWR」が復活し、新型スーパーカーを開発していることがわかりました。
TWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)は、1976年にイギリスのキッドリントンでレーサーのトム・ウォーキンショー氏が設立した、レーシングチーム兼エンジニアリング会社です。
同社の初期プロジェクトの1つは、初代マツダ「RX-7」(SA22C型)をレース用に改造することであり、1981年の「スパ・フランコルシャン24時間レース」で優勝しています。1982年からはジャガーと密接に関係を持ち、「XJR-15」や「XJR」の開発に取り組みました。
XJR-15は1990年から1992年にかけて販売されたスポーツカーで、ほぼ同時期にジャガーが発売した「XJ220」とともに、TWRの名を有名にしました。
XJ220がV6ツインターボエンジンを搭載したのに対し、XJR-15は、V12エンジンを搭載、実質的なフラッグシップモデルとして君臨、マニアの人気を集めました。
TWRは、復活した同社の最初のプロジェクトについて具体的な詳細を明らかにしていませんが、ティーザー画像には、フレア状のリアフェンダーが示されているほか、低いルーフラインとフラットなテールも特徴です。この形状から、これがパフォーマンスクーペであり、おそらくスーパーカーであることが予想されます。
パワートレインやインテリアの詳細は明らかになっていませんが、完全な発表は「間もなく」予定されていると同社は述べています。
トムの息子、ファーガス・ウォーキンショーが新しいプロジェクトの先頭に立っているようで、 復活した同社は、「ブランドと協力して高性能車を生産する予定ですが、同社はまだこれらのパートナーが誰なのかを明らかにしていません」と述べています。
さらに同氏は、「TWRの名前が新しい世代にまで生き続けることをとても誇りに思います。高性能エンジニアリングにはウォーキンショー家の血が流れており、私は家族の遺産を引き継ぐ方法を見つけることを切望していました」と付け加えています。
果たしてTWRの新パートナーはどのブランドなのか、どれほどのパフォーマンスを持つのか、その全てがもうすぐ明らかになります。