■イベント開催は4年振り
JR東日本は、宮城県利府町の新幹線総合車両センターで「第35回新幹線車両基地まつり」を開催します。イベントの開催は4年振りとなります。
開催日時は2023年10月21日(土)9時30分〜15時。最終入場は13時50分です。
会場となる新幹線総合車両センターは、JR東北本線・新利府駅に隣接。また、センター北側の利府門へ、利府駅から徒歩で行くこともできます。最近は事前申込制・抽選制のイベントが多いなか、「新幹線車両基地まつり」は従来通り、入場無料・自由入場制で開催されます。
プレスリリースで発表されている主なイベントは、新幹線車両メンテナンス作業実演コーナー、ミニ新幹線(E5系)の運行、新幹線車両展示、着発線公開となっています。
ここでは過去のイベントを振り返りながら、内容を予想してみましょう。
新幹線車両メンテナンス作業実演コーナーは、工場で検査を受ける新幹線の台車脱着実演や台車の組み立て、車輪削正などを実演や、パンタグラフなどの部品が展示されると思われます。また、検査中の新幹線の車体も見ることができます。
注目は、台車の脱着作業。普通の車両工場では、ジャッキアップや、クレーンで車体を吊り上げて、台車の脱着を行います。しかし、新幹線総合車両センターでは、台車部分が昇降式のリフトになっているのが特徴です。
新幹線車両展示は、建屋内に並べた新幹線を間近で見ることができ、特に記念撮影をするファミリーに好評です。近年は3編成展示。形式は毎回異なります。2019年は新幹線試験電車ALFA-Xが展示されました。
着発線公開では、留置線に並ぶ新幹線を見ることができます。2019年は、普段見ることができないE4系Maxと、E6系「こまち」を連結した編成が構内を移動して注目を集めました。
●初代東北新幹線200系にも会える!
「第35回新幹線車両基地まつり」の開催に合わせて、仙台〜利府間に臨時列車「新幹線車両基地まつり号」を下り11本、上り14本運行します。
また、新幹線総合車両センターの利府門付近には、東北・上越新幹線の初代車両200系や、1979年に世界最高速度319km/mを記録した高速試験電車961形、1993年に世界最高速度425km/hを記録した高速試験電車952・953形STAR21が保存されているので、ぜひ見ておきたいところです。
「新幹線車両基地まつり」とともに毎年恒例となっていた、JR東海浜松工場の「新幹線なるほど発見デー」は、有料ツアーの「JR東海 浜松工場へGO」に変わり、JR西日本博多総合車両所の「新幹線ふれあいデー」は事前抽選申込制となり、気軽に行けなくなりました。
その点、自由入場制を維持した「新幹線車両基地まつり」は誰もが気軽に行けるので、10月21日はぜひ利府へ出かけましょう。
(ぬまっち)