カワサキ「ニンジャZX-25R SE」は国産250cc唯一の4気筒スーパースポーツ。カラーを刷新した2024年モデル登場

■価格(税込)は据え置き96万2500円

バイク免許を取ったばかりのZ世代からリターンライダーなど、幅広い層のフルカウルスポーツバイク好きに人気なのが、250ccスーパースポーツ。

カワサキ・ニンジャZX-25R SE KRTエディション
カワサキ・ニンジャZX-25R SE KRTエディション

なかでも、クラス唯一の4気筒エンジンを搭載するカワサキの「ニンジャZX-25R SE(Ninja ZX-25R SE)」は、1万〜1万7000rpmといった高回転域でエキサイティングなフィーリングを味わえることや、心地良いエキゾーストサウンドを楽しめることが魅力のマシンです。

そんなニンジャZX-25R SEに、ニューカラーを採用した2024年モデルが登場。マックス49PSの最高出力など、基本的なスペックはそのままに、イメージを刷新し2023年9月15日(金)に発売されます。

●カワサキZX-Rシリーズのエントリーモデル

カワサキのスーパースポーツモデルには、1000ccの「ニンジャZX-10R」や600ccの「ニンジャZX-6R」、2023年5月には400ccの「ニンジャZX-4Rr/4R SE」も追加されるなど、豊富なラインアップを誇っています。

ニンジャZX-25R SEのエンジン
ニンジャZX-25R SEのエンジン

そうしたカワサキZX-Rシリーズのエントリーモデルとなるのが、ニンジャZX-25R SE。国内では2020年に登場したこのモデルは、前述の通り、クラス唯一の249cc・並列4気筒エンジンを搭載することで、高回転での走りやエンジンサウンドが楽しめる250ccのスーパースポーツです。

外観は、シリーズ共通のアグレッシブな「Ninja(ニンジャ)スタイリング」を採用。市販車ベースの世界最高峰2輪レース「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」に参戦する、カワサキ・ワークスマシンを彷彿とさせるスタイルが特徴です。

オートブリッパー付きKQSも装備
オートブリッパー付きKQSも装備

また、レースからフィードバックされた最新の電子制御システムも満載です。たとえば、3つのモードを選択できる「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」は、晴れの日のドライ路面はもちろん、雨などで滑りやすい路面など、さまざまな状況に応じて安定した車体の挙動維持をサポートします。

さらに、フルパワー/ローパワーといった2種類のモードを選べる「パワーモード」も装備することで、走行時の状況に応じたセッティングが可能。クラッチ操作なしでシフトのアップ/ダウンができる「オートブリッパー付きKQS(カワサキクイックシフター)」など、充実の装備を誇ります。

2023年のマイナーチェンジでは、最高出力を従来モデルの45ps/1万5500rpmから48ps/1万5500rpmに向上。走行風を採り入れることでパワーを増大させるラムエアシステム加圧時の出力では、先代モデルが46ps/1万5500rpmだったのに対し、新型は49ps/1万5500rpmまで増大させています。

ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークにはプリロード調整機構も搭載
ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークにはプリロード調整機構も搭載

また、ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークもアップデート。プリロード調整機構付きのアジャスタブルタイプを採用し、走行シーンや好みに応じたセットアップが可能となっています。

ほかにも、メーターのインストルメンタルパネルに4.3インチフルデジタルTFT液晶スクリーンを採用し、視認性を向上。専用のスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」を使うことで、スマートフォンとの相互通信も可能とするなど、より実用性もアップしています。

●スパルタンなイメージの新色を投入

その2024年モデルでは、基本スペックはそのままに、カラーリングを刷新。

2024年モデルのカワサキ・ニンジャZX-25R SE(メタリックファントムシルバー×エボニー)
2024年モデルのカワサキ・ニンジャZX-25R SE(メタリックファントムシルバー×エボニー)

市販車ベースのマシンで闘う世界最高峰レース「WorldSBK(スーパーバイク選手権)に参戦するワークスマシンをイメージしたカラーを採用する「KRTエディション」では、燃料タンクにある「Kawasaki Racing Team」のロゴが、川崎重工のシンボルである「リバーマーク」なしの仕様となっています。

また、スタンダード仕様では、新色としてスパルタンなイメージの「メタリックファントムシルバー×エボニー」を設定。従来モデルの全3色から全2色のラインアップに変更されています。

価格(税込)は、2023年モデルから据え置きの96万2500円。前述の通り、2023年9月15日(金)に発売される予定です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
続きを見る
閉じる