■2023年8月13日から19日までタイ、ラオスで開催
三菱自動車のモータースポーツといえば、ダカールラリー(通称パリダカ)WRCなどのラリーが思い浮かびます。
同社が技術支援している「チーム三菱ラリーアート」が8月13日から19日までタイ・ラオスで開催される「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2023」大会に新型トライトン(T1仕様=改造クロスカントリー車両)の3台体制で参戦すると発表しました。
なお、以前お伝えしたように、新型トライトンは、まさしく全面改良を受け、2024年初頭の日本導入もすでにアナウンスされています。
同チームは、大会初日の13日にタイ南部のリゾート地パタヤでセレモニアルスタートを行い、翌14日からはタイ南東部をカンボジア国境に沿うように東へ進み、19日にラオスの世界遺産であるプラーサート・ワット・プー近郊のゴールを目指すことになります。
開幕に先立ち「チーム三菱ラリーアート」は、8月10日(木)にタイのチョンブリ県シラチャにあるミツビシ・モータース(タイランド)・カンパニー・リミテッド(MMTh)のテストコースで、「AXCR」本番に臨む新型トライトンのシェイクダウンを行いました。
2022年と異なり、今年は雨季である8月に開催されるため、泥濘路や川渡りなど、従来の「AXCR」らしい難コースが予想されるそう。
同チームは、こうした路面、天候などに対応すべく、国内外で2回にわたり合計約2000kmに及ぶ耐久試験を実施。新型トライトンの信頼性、耐久性を確認しながら、エンジンや足まわりを最終調整し、力強い走りと軽快なハンドリングが得られているそうです。
今回のシェイクダウンでは、これらが狙いどおりに仕上がっていることを確認できたとしています。
なお、「AXCR」に出場する四輪部門41台、二輪部門21台、サイドカー部門1台の合計63台は、8月13日にパタヤのウォーキングストリートでセレモニアルスタートを行った後、14日の「レグ1」から本格的なラリーをスタートします。
16日の「レグ3」のゴールであるウボンラーチャターニーまで、ぬかるんだマッドコースや岩屑が積み重なるような、険しい道を走破する必要があります。
17日の「レグ4」ではタイとラオスの国境を越え、同日からラオスを走行。木々が生い茂る高原エリアや水田地域を駆るコースが想定されるラオスは、雨量の多い南部に位置するため、スコールによるさらなるコース悪化も予想されるそうです。
そして、19日の「レグ6」に、世界遺産であるプラーサート・ワット・プー近郊でゴールを迎えます。
チーム三菱ラリーアートの増岡 浩総監督は
「総監督としてチームを勝利に導くために、これまでラリーで培ってきたノウハウを活かし、チーム体制を整えながら、ラリーカーを仕上げてきました。新型トライトンは、ベース車両のレベルアップはもちろん、昨年の参戦結果を踏まえ、さらに速く、強く、壊れないクルマに仕上げ、シェイクダウンでもその十分な仕上がりを確認できました。
チームを支えるサービス体制もしっかり作り込み、ドライバー、コ・ドライバーが持てる力を100%発揮できるよう、メンタル面もサポートしています。チーム全体がタフな挑戦に向けて準備万端です。連覇を目指して全力を尽くします」
と、ダカールラリーで日本人初の総合優勝2連覇を果たしたレジェンダリーマンが今年もチームを率います。
なお、三菱自動車では、8月13日(日)の大会初日から19日(土)の最終レグまで、最新のデイリーレポートを下記のAXCRスペシャルサイトで紹介します。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
三菱自動車AXCRスペシャルサイト
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/motorsports/axcr2023/