■フルエレクトリックバージョンとは異なるフロントグリル採用
MINIが現在開発を進める「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)最新プロトタイプが、公式リークされました。
クロスオーバーは、2006年の第2世代に初めて導入されたSUVで、同モデルにとってはこれが第3世代となります。
同ブランドは、クロスオーバー正式デビュー前の最終段階で、オフロードでの実績を証明するために、スコットランドの高地に持ち込まれました。
これまでフルエレクトリックバージョンのプロトタイプは多数スクープされてきました。
以前のティザーに登場したフルエレクトリックのミニクロスオーバーSE ALL4は、異なるパターンのカバーがされたグリルを備えていました。しかし、今回公開されたプロトタイプはオープングリルを装備、後部バンパーにはエキゾーストパイプが確認できることからも、ガソリンエンジンのクロスオーバーSである可能性が高いです。
このプロトタイプでは、砂利道、岩場、川の横断に対処するために、量産仕様モデルのオンロード重視のタイヤから、新しい「Grabber」全地形型タイヤ装着となっています。また夜間走行しているプロトタイプでは、ルーフにLEDが追加されています。
次期型ではICE、EVどちらも、BMW「iX1 EV」も採用する「FAAR」プラットフォームに乗り、次世代型のボディサイズは現在のモデルよりも5.12インチ(13cm)長く、全長174.4インチ(442.9mm)となり、高さは約2.36インチ(60mm)伸びて63.5インチ(1613mm)に巨大化されます。
ICEのパワートレインは、1.5リットルの直列3気筒と2.0リットル直列4気筒エンジンに、48Vのマイルドハイブリッドアシストを搭載すると予想されます。
一方、EVのベースバージョンには、最高出力188psを発揮するシングルモーターを搭載。より強力な「SE ALL4」では、最高出力308psを発揮する全輪駆動のデュアルモーターを採用します。どちらも64.7kWhのバッテリーパックにより供給され、約280マイル(450km)のWLTP航続距離を実現します。
第3世代MINIクロスオーバーの生産は、兄弟車であるX1/iX1が生産されているBMWグループのドイツ・ライプツィヒ工場で2023年11月に開始されます。MINIブランドのモデルが、ドイツの地で製造されるのはこれが初めてとなります。