夏休み、ドライブ、避暑地でアートを感じてみては? 無料で入れるMMoPで「浅間国際フォトフェスティバル2023」を観てきました

■軽井沢の隣町の御代田に思わず2度見するものから考えさせる作品などを展示

●大半は無料で楽しむことができます

浅間国際フォトフェスティバル2023
浅間国際フォトフェスティバル2023

たまには芸術に触れてみようと、「浅間国際フォトフェスティバル2023」に避暑を兼ねて出かけてみました。

会場があるのは長野県の御代田町、軽井沢町のお隣で、やはり浅間山麓に位置します。軽井沢は夏の間は人気観光地として大変混雑しますが、気候も雰囲気もそれなりに近い御代田町はそれほどの混雑ではありません。

浅間国際フォトフェスティバル2023
浅間国際フォトフェスティバル2023

会場は、その御代田町にあるMMoP(モップ)。写真美術館を併設する、アートと衣食住を感じられる施設です。MMoPにおいて屋外、物販テナント内、屋内展示スペースなど、あちこちに写真を中心としたアートが会期中展示されています。

印象に残ったものをいくつかご紹介しましょう。

地面に展示されたこれらの作品は、写真家が撮った自然の風景に、別の人が絵を重ねたもの。その別の人とは障害を持つクリエイターで、軽井沢町地域活動支援センターにてワークショップで制作されたものだそうです。地域や社会とのつながりを、アートを通じて行うのが興味深いです。

 

ユーモアを重じた作品がこちら。男性、女性が椅子に腰掛けているようですが、どちらも顔のみは描かれたもの。また、ベッドの上にブロンズ像が立っていたり…果たしてどうやって撮影したのか、考えてみてください。

撮影された作品ばかりではありません。自分たちも作品をクリエイトできる展示がこちら。家具などが一列に縦に吊るされています。これらの下に入り込んで持ち上げたような写真を撮ることができます。

マツダは、MAZDA2 15BDを用いたプロジェクションマッピング投影による作品を展示しています。

写真家の柿本ケンサク氏とコラボし、写真を映像化したものを、壁とMAZDA2に投影しているという作品です。

観る人が近付くと映像コンテンツが始まり、様々な写真が動画となって映し出されていきます。3台のプロジェクターを用いています。また、光がその人へ向けて差され、動きに合わせて付いていくことで、つながりを表しているようです。

その他、国内外からの多くの作品が展示されています。MMoPへの入場は無料で、多くの屋外に展示してあるものはそのまま楽しめますし、大人1000円で屋内の展示物も鑑賞することができます。夏休み、都心より少し涼しい御代田町で、アートに触れてみてはいかがでしょうか。

●「浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA」開催概要

【会  期】
2023年7月15日(土)〜9月3日(日)
※水曜定休・8月16日(水)を除く(屋外展示は自由に閲覧可能)
【時  間】
10:00~17:00(屋内展示の最終入場:16:30まで)
【会  場】
複合施設MMoP(モップ)(長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1)
【入 場 料】
一部有料1,000円(一部建物のみ有料、中学生以下無料)
【主  催】
浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA実行委員会

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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