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■旧車乗り148名に聞いたアンケート調査を公開
いよいよ本格的な夏が到来し、連日のように全国各地で猛暑が続いています。こうした時期の暑さは、人間にも酷なのはもちろん、クルマへのダメージも大きくなってしまうものです。
特に、長年乗り続けている旧車の場合は、なにかと愛車のトラブルが心配なもの。久しぶりにドライブに出かけようとしたらエンジンが掛からないとか、出先で動かなくなってしまったなど、いろんなケースをよく耳にします。
では、実際に、旧車乗りの多くは、どんな愛車のトラブルに遭うことが多く、それらに対しどのような対策を行っているのでしょうか?
カレント自動車が、旧車に興味のある男女148名を対象に、インターネットで実施したアンケート調査の結果を紹介します。
●最多だったのは「エアコンのトラブル」
調査では、「所有する旧車が夏のトラブルに遭ったことがあるか」を質問しています。その結果、
・「ある」 38.5%
・「ない」 61.5%
となり、「ある」という人が全体の4割近くを占めていることが判明しました。
次に、調査では「ある」と答えた人に、「夏にどのようなトラブルが起きたか」についても質問。その結果は、以下の通りです。
1位:「エアコンのトラブル」 34.4%
2位:「バッテリー上がり」 22.6%
3位:「オーバーヒート」 19.4%
4位:「内装が溶ける(ベタベタ)」 9.7%
5位:「パワーウインドウの故障」 7.5%
6位:「その他」 6.4%
最も多かったのが「エアコンのトラブル」、次が「バッテリー上がり」でした。旧車でも、カーエアコンを装備していれば、暑い夏のドライブでは使いたいもの。でも、使用してもあまり効かないとか、そもそも動かないといったケースもありそうです。
こうした症状は、旧車に限らず、比較的新しい年式のクルマでも起こる場合がありますが、原因としてはエアコンフィルターの詰まりやエアコンガスの不足・漏れ、配管内部の汚れなどが考えられます。
エアコンフィルターの詰まり程度の不具合であれば、掃除または交換すれば直ります。メーカーでは、1年または1万kmごとの交換を推奨していますから、それを目安に交換する方がいいでしょう。
ただ、エアコンガスの不足・漏れ、配管内部の汚れなどの場合は、なかなか自分では対処できないもの。修理工場などに依頼する人が多いでしょう。いずれにしろ、事前にチェックし、おかしい場合はショップなどに相談するのも手ですね。
●「バッテリー上がり」や「オーバーヒート」も多い
また、2位の「バッテリー上がり」も、旧車に限らず、夏は起こりやすいといえます。これは、カーエアコンの使用によりバッテリーへの負担が大きくなるためです。特に、旧車の場合は、バッテリーも長い期間使っていることもあり、知らないうちに弱っているケースもあるでしょう。
3位の「オーバーヒート」も、旧車には多いイメージがありますね。原因としては、たとえば、冷却水のホース類などが古くて劣化し、漏れてしまっていたことなどが考えられます。また、エンジンオイルの不足や漏れなどによっても、同様にオーバーヒートは起こります。
特に、バッテリー上がりやオーバーヒートは、ドライブの出先で起こってしまうと大変。いずれも、エンジンが始動しなくなるなどで、レッカー車を呼ばなければならないケースもありますから、やはり事前のチェックをしておきたいものです。
●旧車乗りが行っている夏の対策トップ3
なお、今回の調査では、旧車乗りに「旧車のメンテナンスで夏に対策していること」についても聞いています(複数回答可)。その結果、トップ3は
1位:「バッテリーの状態確認」 65票
2位:「冷却水の補充」 46票
3位:「エンジンオイルの交換」 45票
※上位3位までを抜粋
となっています。やはり、旧車でのトラブルも多い、バッテリーやエンジン関連のメンテナンスを行う人が多いようですね。
でも、今回の調査を見る限りでは、最初に紹介した質問の答えのように、そもそもトラブルにあったことが「ない」人が61.5%と半数以上いたことで、旧車乗りは、夏に愛車の故障などが起こらないように、きちんと対策している人が多いことがうかがえます。
ちなみに、今回の調査は2023年6月29日〜2023年7月9日の期間に実施。2012年以前のクルマを旧車と定義しています。
(文:平塚 直樹)
※写真はすべてイメージです。
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