■MQB Evoプラットフォームに乗る最初のVWブランドの1台に
フォルクスワーゲン(VW)は、9代目となる「パサート」を2023年秋にもワールドプレミアすることを発表、そのプロトタイプが公式リークされました。
次期型は先代よりはるかに大型化され、セダンが廃止、ワゴン専用モデルになることもわかりました。また、2024年型ティグアンと並んで、MQB Evoプラットフォームに乗る最初のVWブランドの1台となり、この2台はハードウェアの大部分を共有します。
新型パサート ヴァリアントの全長は4917mm(193.5インチ)で、先代モデルよりも144mm(5.6インチ)長くなります。その伸びの大部分はホイールベースに見られ、50mm(1.96インチ)延長されて2841mm(111.8インチ)となります。さらに全幅は20mm(0.7インチ)増加して1852mm(72.9インチ)、全高は7mm(0.2インチ)増加して1482mm(58.3インチ)になります。
内部も公開され、10.25インチのフルデジタルインストルメントクラスターと、タブレットのような12.9インチのインフォテインメントを装備。オプションで後者は15インチのタッチスクリーンにアップグレード可能なほか、情報をフロントガラスに直接投影するヘッドアップ ディスプレイも提供されます。
ティグアンとの類似点は、ガソリン、マイルドハイブリッドガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドなど、さまざまなパワートレインを搭載する予定のボンネットの下でも続くようです。PHEVは、システム合計201ps(150kW)~268ps(200kW)の出力と、最大75マイル(120km)のEV航続距離を提供することがわかりました。が、バッテリーの詳細には触れておらず、DC充電をサポートしているとだけ述べています。
また、同社のアダプティブシャシー技術の進化を表すDCCプロを搭載、より迅速な2バルブショックアブソーバーのおかげで、数分の1秒以内に各ホイールに最適なダンピングが計算され調整。そうすることで振動が軽減され、凸凹道でも快適になるといいます。
ほか、技術面での注目は、前方の道路を500m(1,640フィート)も照らす、強力なハイビームを備えたマトリックスLEDヘッドライトがオプションで装備されることです。
ワゴン専用としてリボーンするパサート登場まで、あと数ヵ月あまりです。