BMW「M5」次期型は「レーベルレッド」超え!? 電動化で史上最大のスペックに

■4.4リットルV型8気筒ツインターボチャージャーと29.5kWhバッテリーパック搭載

BMWは「5シリーズ」新型、およびEV版の「i5」新型を発表したばかりですが、ICEモデルの頂点に君臨する「M5」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

BMW M5 次期型プロトタイプ スパイショット
BMW M5 次期型プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンク北コースで捉えた開発車両は、これまででもっともカモフラージュ薄く、ディテールが見えています。

BMW M5 次期型プロトタイプ スパイショット
BMW M5 次期型プロトタイプ スパイショット

フロントエンドでは、大きなセンターサポートを備え、エッジの効いたインテークを確認、間違いなくエアロダイナミクスが向上するはずです。両端にはスリムな三角形のエアカーテンが配置されており、プラグインハイブリッドパワートレインとブレーキの冷却を強化するでしょう。

側面では、幅の広いフェンダーとサイドシルを装備しているほか、足まわりでは、スポーツスリックタイヤ、高性能ブレーキシステムを装着しています。またフラッシュマウントドアハンドル、左フロントフェンダーには充電ポートも確認できます。

リアエンドでは、完全新設計されたスリムなLEDテールライトの一部が見えるほか、「Mステータス」を示すリアディフューザーから突き出たクワッドエキゾーストパイプを隠すこともしていません。

ベースとなる5シリーズ新型と比較すると、全長が3.4インチ(86mm)、ホイールベースが0.8インチ(20mm)長くなっており、先代モデルより大型化されることも注目です。

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キャビン内には、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、BMW 「OS 8.5」を実行する14.9インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイが装備されます。また、スポーティなフラットボトムのステアリングホイールや、ミニマムなギアセレクターを備える新設計されたセンターコンソールも確認できます。

注目の心臓部には、SUV「XM」の最強モデル「レーベル・レッド」からプラグインハイブリッドパワートレインを流用。4.4リットルV型8気筒ツインターボチャージャーと、29.5kWhバッテリーパック、および8速オートマチックトランスミッションに組み込まれた電気モーターを搭載します。

これにより、XMレーベル・レッドでは最高出力748ps・最大トルク1,000Nmを発揮しますが、M5セダンでは驚愕の800psを上回る数値を出す可能性も十分にありそうです。これは史上最も強力なM5になるだけでなく、M5の中で最も重いモデルとなりそうです。

M5次期型のワールドプレミアは2023年後半、あるいは2024年前半と予想され、その後「M5ツーリング」も期待されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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