■積載量も33リットル増加、オプションでHDマトリックスを装備
フォルクスワーゲン(VW)が現在開発を進める、クロスオーバーSUV「ティグアン」次期型の最新プロトタイプが公式リークされるとともに、そのスペックなどが明らかになってきました。
2代目となる現行型ティグアンは2016年に発売されており、これが7年ぶりの世代交代となります。現在のアーキテクチャの改良版である「MQB Evo」プラットフォームを搭載した第3世代モデルは、2024年の第1四半期に欧州で発売される予定となっています。
公式リークされたプロトタイプは、まだカモフラージュが厳重ですが、先代ほど箱型ではなく、ルエレクトリックの「ID.4」に似た、より丸みを帯びたデザインが見てとれます。
次期型では、全長を32mm伸ばし4,551mmに、全高は5mm高く1,640mmに新設計されます。しかし、全幅とホイールベースはそれぞれ1,939mmと2,681mmと同サイズとなっています。もちろんこの数字はベースモデルであり、7人乗り「オールスペース」ではありません。
積載量は33リットル増加し、より実用性が高められるほか、運転手と助手席の頭上空間は9mm、後部座席では10mmも頭上空間が拡大されます。また上位モデルでは、電動で14パターンに調整可能なマッサージシートと、ベンチレーションシートを装備、 外気温に基づいて、シートヒーターと換気の自動作動をプログラムすることも可能だといいます。
ヘッドライトは、最近フェイスリフトした兄貴分「トゥアレグ」同様に、オプションでHDマトリックスを提供。各ヘッドライトには19,200個以上のマイクロLEDが搭載されています。このLEDは、運転条件に基づいて適応性を向上させるため個別に制御可能なほか、ハイビームは最大500m(1,640フィート)先の道路を照らすことができます。
ベースグレードのキャビン内では、12.9インチのインフォテインメントを採用しますが、上位モデルでは最大15インチのセットアップが搭載されます。またスパイショットからは、タッチスクリーンがセンターコンソールに組み込まれていない大型のタブレットであることが確認できます。
ティグアン次期型のワールドプレミアは、2023年内に予定されています。