■マイルドハイブリッド技術を備えた3.0リットル直列4気筒か
アウディは現在、欧州Eセグメント「A6」ファミリー後継モデルを開発中ですが、そのプロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
同ブランドでは、最新モデルより車名のスキームを整理するため、改名を計画しています。
内燃エンジンを搭載した従来のクルマは奇数の番号になり、電気自動車(BEV)は偶数の番号になると伝えられており、ICE搭載モデルの「A4」は「A5」へ、「A6」は「A7」になる予定です。
また、従来のA4の看板車種であったセダンは廃止され、ワゴンの「アバント」と4ドアクーペの「スポーツバック」のみのラインアップとなることが予想されていますが、少なくともA6後継モデル「A7」にはセダンが残るようです。
捉えたプロトタイプは現行型テストミュールで、開発が初期段階であることがわかります。
キャビン内も現行型の次期型の開発中コンポーネントが混合していますが、デジタル計器クラスター、自立型インフォテインメントシステム、ミニマリストシフターを装備、A6 e-tronコンセプトを反映しているように見えます。
また緊急停止ボタンが3つも備わっていることから開発が慎重に進められていることもわかり、このレイアウトも今後開発が進むにつれて変化していくはずです。
同ブランドは、「2026年からアウディは全電気自動車のみを世界市場に投入する」と明言しており、A6後継モデルは内燃機関を搭載した最後の中型セダンおよびワゴンとなるでしょう。
A6後継となるA7のパワートレインは不明ですが、マイルドハイブリッド技術を備えた3.0リットル直列4気筒が予想されます。
またフルエレクトリックとなる「A6 e-tron」では、SUV「Q6 e-tron」やポルシェ「マカンEV」にも採用される、「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック・アーキテクチャ)を採用。最高出力470psを発揮するデュアルモーターを積み、バッテリー後続は435マイル(700km)を目指しているようです。