三菱自動車が「岡崎アウトランダーの森」での森林保全活動を開始

■「J-クレジット制度」による国の認証を受けて三菱自動車にクレジットとして付与

三菱自動車は、同社の岡崎製作所や技術センターがある愛知県岡崎市の市有林「岡崎アウトランダーの森」での森林保全活動をスタートしました。

「岡崎アウトランダーの森」看板お披露目式の様子
「岡崎アウトランダーの森」看板お披露目式の様子

この森林保全活動は、2023年3月に三菱自動車と岡崎市が締結した「森林保全活動連携協定」に基づいて行われます。

同社は、2030年度までに事業活動CO2排出量を50%削減すること(Scope1と2の総量。2018年度比)を掲げています。Scope1とは、自社における直接排出。Scope2は、自社が購入、使用した電力、熱、蒸気などのエネルギー起源の間接排出のことです。

クルマの生産活動などにおけるCO2削減活動に加えて、こうした森林保全活動を通じたカーボンオフセットにより、目標達成を目指す構え。

森林保全活動を通じて得られたCO2吸収量は、温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度「J-クレジット制度」による国の認証を受け、岡崎市を介して同社にクレジットとして付与されます。

「岡崎アウトランダーの森」看板お披露目式の参加者
「岡崎アウトランダーの森」看板お披露目式の参加者

活動開始にあたって開催された看板のお披露目式で、岡崎市の中根康浩市長は「森林保全活動連携協定を締結した三菱自動車、西日本三菱自動車販売との初めての活動が本日実施されることは、ゼロカーボンシティを目指す本市にとって、模範となる活動になります」とコメント。

三菱自動車の加藤隆雄社長は「脱炭素に取り組んでいくには、岡崎市をはじめとした地域社会の皆様との連携がとても重要であると考えています」と地域との連携を強調しています。

企業活動で不可欠になっているカーボンニュートラルの取り組みは、ゼロカーボンシティの実現だけでなく、地域活性化などのメリットもあり、こうした活動が広がっています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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