■カイエン新型から流用されるタッチ「ブラックパネルデザイン」装備
ポルシェは現在、5ドアスポーツカー「パナメーラ」次期型を開発中ですが、2台の最新プロトタイプをキャッチすると同時に、そのコクピットを初めて鮮明に捉えました。
スウェーデン山中で捉えた2台の異なるプロトタイプは、現行型より拡大された吸気口を配置、進化したフロントバンパーを装備しています。
しかし、「ターボS」を彷彿させる1台のプロトタイプには、LEDデュアルデイタイムランニングライトを備える太いバーが、もう1台には水平のLEDシングルバーと、垂直のLEDバーが確認できます。
さらにエキゾーストパイプも異なり、一方は「ターボ S」に見られるものと同様に、クワッドエキゾーストパイプを備えていますが、エントリーレベルと思われる1台は、楕円形のデュアルパイプがインストールされています。
最大の変更点の1つは、そのキャビン内でしょう。そこにはフルデジタル化されたインストルメントクラスターと、ダッシュボードに取り付けられたミニマリストのギアセレクターがあります。後者はカイエン改良型のものに似ており、12.3インチの新しいインフォテインメントシステムを備えています。
残りのダッシュボードは覆われていますが、オプションで10.9インチのパッセンジャーディスプレイが提供される可能性があるでしょう。
また他の場所では、カイエン改良型の足跡をたどり、タッチボタンと物理的なスイッチギアを備えた、「ブラックパネルデザイン」を特徴とするミニマリストのセンターコンソールを見ることができます。
次期型のパワートレインは不明ですが、タイカンとの差別化のためフルEV化されることはないでしょう。おそらく、マイルドハイブリッド技術を搭載した、より強力な2.9リットルV型6気筒、および4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載すると予想されます。
また頂点には、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと統合された電気モーターを備えた、「ターボS E-ハイブリッド」をラインアップ。17.9kWhのバッテリーパックを備え、最高出力700ps、最大トルク868Nmという強力なスペックを持ちます。
パナメーラ次期型のワールドプレミアは最速で2023年内、遅れれば2024年前半と予想されます。