ヤマハ発動機が工業高校に寄贈したロボットとは?

■マイスター・ハイスクール事業が目指すロボティクス人材育成に貢献

ヤマハ発動機は、マイスター・ハイスクール事業の一環として、ロボティクス人材育成の取り組みをサポートしています。同事業は、産業界と専門高校、地方公共団体が、第4次産業革命の進展、地域の持続的な成長をリードするため、最先端の職業人材育成システム構築を目的としています。静岡県と浜松市、ヤマハ発動機の産学官連携により、浜松地域での高度産業人材の育成、定着も目標としているそうです。

寄贈された産業用ロボット。左からスカラ型ロボット「YK350XG」、直交型ロボット「SXYx」
寄贈された産業用ロボット。左からスカラ型ロボット「YK350XG」、直交型ロボット「SXYx」

このほど、マイスター・ハイスクール事業により、浜松城北工業高校が指定校になり、ヤマハ発動機から産業用ロボットシステムが3セット寄贈されました。

同事業では、「ロボットを作れる・ロボットを使える・ロボットを使って課題解決できる人材の育成」というビジョンが掲げられています。「ロボットを使える人材の育成」の教育プログラムとして、ロボットを使ったアプリケーションを生徒自らが設計、製作する授業があるそうです。市販の産業用ロボットを授業で活用することで、生徒は製造現場の実態に近い体験をすることが可能になります。

浜松城北工業高校では寄贈式が行われ、スカラ型ロボット「YK350XG」が2セット、直交型ロボット「SXYx」が1セット寄贈されました。いずれも、ヤマハ発動機が顧客向けのデモンストレーションやトレーニングで使用していたもの。ロボットとコントローラーがセットになったシステムのため、すぐに授業で活用できます。

ヤマハ発動機では、今回寄贈されたロボットシステムを学校の授業で活用してもらうことで、マイスター・ハイスクール事業が目指すロボティクス人材育成に貢献し、ひいては同地区での高度産業人材の育成と定着にも期待を込めているはずです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる