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■場所さえ覚えたらこっちのもの!
この冬、北海道の一般道オービスの全数撤去がYahoo!ニュースなどでも取り上げられ、さらに各地で旧型はもちろん、最新型まで続々と姿を消す……などなど、全国の固定式オービスはもはや絶滅危惧種状態であるというのはホントの話。
ところが、スピード取り締まりの主役はすでに移動オービスに完全継承されたのかと思いきや、なんと! 警察の最終兵器「半固定式オービス」が全国の高速道路で増殖中です。
そこで、ゴールデンウィークドライブに出かける前に、その正体をおさらいしておきましょう!
●これが、半固定式オービスの正体だ!
2021年春、大阪府内を走る阪神高速に突然姿を現したのが、この「半固定式オービス」と呼ばれる警察の新兵器。
3ヵ所の非常駐車帯に、電源と通信設備を擁する箱型のベースを設置し、そのベースに、2つ(デジタルカメラ/赤外線ストロボ)に分割したレーザー式移動オービス(LSM-310)を備え付けることで、固定式オービスとして無人稼働させようというものです。
さらに、移動オービス本体だけではなく、ベースまで移動できるというから始末が悪い。
ただし、そのベースの設置場所全部にオービス本体が常設されているわけではなく、1台のLSM-310をある一定の期間をおいて3ヵ所を順繰りに移動させる、というのがミソ。
事前に設置されている警告看板が本物か偽物かは、そのベースの設置場所に行ってみなければわからないという、まさに「本物はどれだ!」状態というわけです。
●設置場所は現時点で18ヵ所!
2022年春、阪神高速に続いて設置されたのが、常磐道(2ヵ所/北関東道1ヵ所とセット)、長野道(2ヵ所/上信越道1ヵ所とセット)、そして九州道(3ヵ所)。さらにこの春、東名高速、北陸道、福岡都市高速(2ヵ所/九州道1ヵ所とセット)にも追加され、これで計18ヵ所。
今のところは1年に1度のペースで増殖していると言えますが、この新兵器によってスピード抑止効果(取り締まり効果?)が向上しているとなれば、今後、その設置スピードがペースアップする可能性が高いのです。
しかも、この冬、東北道と北陸道で現時点での最新型固定式オービスといえるLH(ループコイル式Hシステム)が撤去されているだけに、この半固定式が高速道路での主流派として猛威を奮うことになるのかもしれません。
とはいえ、たとえレーザー探知機を装備していても、鳴った時には撮影済みという可能性が高い、もともと神出鬼没の移動オービスが、さらに神出鬼没に姿を現す…。
などなど、一見対処のしようがないと思われますが、事前に「警告板」がある以上、中身があろうがなかろうが要は旧来のオービスと一緒。オービスの設置個所が増えたと思えば何のことはないのです。
とりあえず、現時点での設置箇所を記しておくので、さっそく、場所を覚えてしまいましょう!