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■「スポーツ」の最終仕様に意匠変更/「セダン」にFCEV設定
トヨタ自動車は2022年9月、新型クラウンシリーズの第1弾となる「クロスオーバー」を発売した際、「スポーツ」や「セダン」「エステート」の存在についても明かしており、今後順次発売すると予告しています。
2023年4月12日(水)には追加情報として3モデルの車両サイズやパワートレーン、発売予定時期を開示。
それによると、「スポーツ」と「エステート」は4WD仕様で、「セダン」はFR仕様となっています。
また「スポーツ」と「セダン」のHEV(ハイブリッド)を今秋、「エステート」を2024年に発売するそうで、スポーツのPHEV(プラグインハイブリッド)については今冬の発売を予定しているそうです。
●「スポーツ」に鮮やかなボディカラーを設定
スポーツにはモノトーン6色とバイトーン5色の計11色が用意されており、その中で目を惹くのが、新型プリウスに設定された“マスタード”色のように見える鮮やかな「イエロー」カラー。
赤色のコンセプトモデルに見慣れているだけに、新鮮に写ります。そして見逃がせないのは、追加情報の中にコンセプトモデルの意匠と異なる“最終仕様”と見られる車両の画像が含まれている点。
●「スポーツ」のフロントマスクをリファイン
つい見落としがちですが、「スポーツ」の最終仕様では、コンセプトモデルからフロントマスクの一部が変更されています。
具体的には、ライセンスプレート上部のバンパー面に細幅の黒色部を追加すると共に、牽引フック取り付け用のカバーが設定されており、同車両がほぼ市販仕様であることを窺わせます。
また、ヘッドランプはハンマーヘッドタイプのDRL周辺ではなく、サイドべセル内の低い位置に設定されている模様。
インテリアは基本的にクロスオーバーに準じていますが、バケットシート採用に加え、シートベルトや助手席側のインパネに真っ赤なアクセントカラーを追加するなど、スポーティな配色がなされています。
●「セダン」にFCEVを設定。プラットフォームはMIRAIがベースか?
さらに「セダン」についても、今回の追加情報で注目すべき点が存在します。
カーボンニュートラルに配慮すべく、HEVに加えて水素を燃料とするFCEV(燃料電池車)を設定しており、MIRAI(ミライ)に続くFCEV第2弾となります。
ちなみに新型クラウン セダンの車両サイズは全長5,030×全幅1,890×全高1,470mmで、ホイールベースが3,000mmと、現行のクロスオーバーよりも全長が100mm長いのが特徴。ホイールベースも150mm長いことから、クロスオーバーとはプラットフォームが異なる模様。
どちらかと言えば、クラウン セダンはMIRAIのスペック(全長4,975×全幅1,885×全高1,470mm、ホイールベース2,920mm)に限り無く近いことから、恐らく現行MIRAIのプラットフォームをベースにしている可能性が高そうです。
そんなクラウン「セダン」にはモノトーン6色を設定。インテリアについては動画が公開されています。
今回、トヨタが新型クラウンシリーズの追加情報を公開したことで、今秋を目処とする発売時期が明らかになった訳ですが、今後も順次情報を公開する模様で、発売までの間、目が離せない状況が続きそうです。
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【関連リンク】
新型クラウンシリーズ 特設サイト
https://toyota.jp/info/crown_brand/