日産インフィニティが新型「QX80」発表。760万~1066万円のゴージャスな本格SUV【今日は何の日?4月14日】

■インフィニティブランドの最高級SUVがニューヨークモーターショーで公開

2017年に公開されたインフィニティQX80
2017年に公開されたインフィニティQX80

2017(平成29)年のこの日、ニューヨークモーターショーで日産インフィニティから新型「QX80」が発表されました。本格SUVのQXシリーズは、1996年に初代「QX4」、2004年に2代目「QX56」、2015年に3代目「QX80」が登場。そして、この日さらに進化した新型モデルが発表されたのです。


●インフィニティ設立と初代QX80の誕生

海外向けの高級ブランドを米国で最初に立ち上げたのは、1986年のホンダ“アキュラ”で、続いて1989年にトヨタが“レクサス”、日産が“インフィニティ”を設立しました。

1996年にデビューしたインフィニティQX4
1996年にデビューしたインフィニティQX4

インフィニティ最初のモデルは、「レクサスLS」に対抗して投入された「Q45」。現在、セダンやクーペ、コンバーチブルを「Q」、クロスオーバーSUV「QX」という名称で統一して、北米を中心に世界各国に多くのモデルを投入しています。

2004年にデビューしたインフィニティQX56
2004年にデビューしたインフィニティQX56

ちなみに「スカイライン」は、インフィニティブランドで「Q50」、「フーガ」は「Q70」と名称を変えて、海外で販売されています。

高級SUVのQX80の元祖である「QX4」は、1996年にデビュー。当時は、三菱「パジェロ」やトヨタ「ランドクルーザー」が一世を風靡していたので、それに対抗する形で開発され、その後2004年に2代目「QX56」、2015年に3代目となるQX80が登場したのです。

●高級感と優れた性能、走破性などを兼ね備えたゴージャスなSUV

全長5339mmを誇るインフィニティの最大ボディのQX80
全長5339mmを誇るインフィニティの最大ボディのQX80

QX80は、北米や中東市場の富裕層をターゲットにした、ゴージャスで本格的な大型SUVです。全長が5339mmを誇るボディサイズは、インフィニティの中で最大で、ライバルはトヨタの高級車ブランドから発売されている「レクサスLX」や「レンジローバー」です。

新型では、さらにゴージャスぶりに磨きをかけ、キルティングが施された革張りシートやドアパネル、お洒落なLEDライト、スマートフォン接続可能な8inchディスプレイ、高い牽引能力、さらに最新の安全技術も装備されました。

インフィニティQX80のゴージャスなインテリア
インフィニティQX80のゴージャスなインテリア

パワートレインは従来と同じ仕様ですが、最高出力400hp/最大トルク57.1kgmを誇る5.6L V型8気筒エンジンと7速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRが標準ですが、自慢のオールモードAWDはオプション設定です。

FF仕様で760万~1066万円、4WD仕様で796万円のゴージャスなSUVは、高級感と優れた性能、悪路走破性などを兼ね備えた高級SUVとして、世界で高い評価を受けています。

●コネクテッドとプロパイロットを強化した最新モデルが登場

2021年8月に、2022年モデルが投入されています。パワートレインは、これまで通りの5.6L V型8気筒エンジンと7速ATの組み合わせで、駆動方式はFRとオプション設定のオールモードAWDを踏襲。最大の特徴は、コネクテッド技術とプロパイロットの充実です。

ワイヤレスアップル「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」を備えたワイドスクリーンのディスプレイを装備。この装備には、車線案内付のナビとインフィニティの「Intouch」サービスが含まれます。また、最新の「プロパイロットアシスト」を備えており、ナビから分析したデータによって、カーブに侵入する前や高速道路の出口の手前で、自動的に減速を行うなど、高級車に負けない最新装備も魅力的なセールスポイントです。

ゴージャスぶりに磨きをかけた新型QX80は、価格も1200万円を超える超豪華です。


QX80は、海外向けのセレブが好む高級感満載の本格SUVですが、砂漠や厳しい道路環境で長時間運転する機会がない日本では、オーバースペックの贅沢なモデルに違いありません。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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