■BEVもラインアップするグラントゥーリズモはまずV6ツインターボを導入
2022年10月に発表された新型マセラティ グラントゥーリズモが、ホームページで4月21日(金)から受注を開始します。
新型グラントゥーリズモはマセラティ・イノベーション・ラボで開発され、トリノのミラフィオーリにある工場で生産される100%イタリア製のスポーツカーです。
新型マセラティ グラントゥーリズモは、マセラティが自社開発したV6ネットゥーノツインターボエンジンを搭載し、490ps仕様の「モデナ」と、モデナに搭載されているエンジンをベースに最高出力550psまで高めたハイパフォーマンスモデルの「トロフェオ」との2モデルの受注を受け付けています。
車両本体価格はモデナが2,440万円、ハイパフォーマンスモデルのトロフェオは2,998万円。
そして、トロフェオには、エクスクルーシブ仕様の75thアニバーサリーエディションもあり、こちらは3,660万円です。
新型マセラティグラントゥーリズモは、“The Others Just Travel”(人生を彩る快適な旅)のコンセプトのもと、スポーツカー特有の高いパフォーマンスと、ロングドライブに適した快適性を兼ね備えています。
新型マセラティ グラントゥーリズモのボディサイズは、全長4,959mm(トロフェオは4,966mm)×全幅1,957mm×全高1,353mmです。
ボディには、アルミニウムやマグネシウムなどの軽量素材と高性能スチールを使用。さらに革新的な技術を結集し、車両重量は1,795kgとクラストップレベルの軽量化を実現しています。
外観デザインは、長いボンネットと4本のフェンダーが交差する中央のボディは、マセラティ全モデルに共通するロングノーズ・ショートデッキというクラシックなプロポーションを踏襲。
流麗なルーフラインはダイナミックに下がり、アイコンであるトライデント(三叉槍)のロゴを配したピラーのカーブを強調しています。
また、インテリアは、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)のマルチメディアシステム、最新のインフォテインメント、主な機能をタッチスクリーンのインターフェースに集約したコンフォート・ディスプレイ、デジタルクロックなど、マセラティ グラントゥーリズモのモダンなキャビンにふさわしい、革新的なシステムを搭載しています。
さらに、ソナス・ファベールの3Dサウンドシステムを採用。イタリアの音響職人によって設計・製造されたこのオーディオシステムは、2段階のカスタマイズが可能で、最大19個のスピーカーと最大1,195Wの出力を持つ3Dサウンドにより、奥行きのあるサウンドと真にユニークな丸みのあるサウンドを実現しています。
新型マセラティグラントゥーリズモに搭載されているエンジンは、自社開発した3L V型6気筒ツインターボ。モデナは最高出力490ps・最大トルク600Nm。トロフェオは最高出力550ps・最大トルク650Nmを発生。
組み合わされているトランスミッションは8速ATで駆動方式はFRです。最高速度はモデナが302km/h、そしてトロフェオは320km/h。また、0-100km/h加速はモデナが3.9秒、トロフェオは3.5秒というハイパフォーマンスを発揮します。
4月21日からのオーダー受付にはモデナ、トロフェオに加えて、トロフェオ75thアニバーサリーエディションも含まれています。
この75thアニバーサリーエディションは、マセラティのアイコンであるグラントゥーリズモの誕生を祝うとともに、エクスクルーシブな仕様と洗練されたパーソナライゼーションの美しさを表現しているものです。
また、トロフェオは「グリージョ・ラミエラ」と「ネロ・コメータ」というふたつのバージョンから選べます。専用のボディカラーを際立たせるキャビン内のステッチと刺繍のコントラストが美しく、トライデントと75周年記念のロゴがシートを飾ります。
新型グラントゥーリズモは、今回導入された高性能ガソリンエンジンに加えて、BEVもラインナップし、電動化シリーズ「マセラティ フォルゴーレ」の第1弾となっています。
マセラティは2025年までに全モデルに電動化モデルが導入され、全モデルが電動化となる予定です。今回がピュアガソリン車のマセラティを手に入れる、最後のチャンスと言えるでしょう。
(文:萩原 文博/写真:マセラティジャパン株式会社)