女優 伊藤かずえ+シーマに、日産初公開のレストア済みスカイライン2000GTやパオ、Z32も登場!【オートモビルカウンシル2023】

■シーマで注目を集めた女優の伊藤かずえさん、パオ、フェアレディZのオーナーによるトークイベントも開催

日産自動車は、2023年4月14日(金)から16日(日)まで、千葉県・幕張メッセで開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2023(オートモビルカウンシル2023)」の出展概要を明らかにしました。

同社は2023年12月に創立90周年を迎えます。日産のユーザーやファンへの感謝を込めて「Love Stories with NISSAN – Enjoy your favorite one in everyday life」をテーマに掲げ、日産のエポックメイキングなモデルが紹介されます。

日産ブースでは、既存の価値観にとらわれず、それぞれのスタイルで日産車を愛し続けるオーナーたちの愛車を展示。

女優の伊藤かずえさんと、2021年にフルレストアされた1990年式のシーマ
女優の伊藤かずえさんと、2021年にフルレストアされた1990年式のシーマ

20代オーナーである小池一博さんの1989年式のパオ、日産従業員で丹呉いづみさんの1998年式フェアレディZ Version S、女優の伊藤かずえさんが30年以上愛用し、2021年にフルレストアされた1990年式のシーマも展示されます。

小池一博さんの1989年式のパオ
小池一博さんの1989年式のパオ

パオは、1987年発売のBe-1に続いて登場した日産「パイクカー」シリーズの第2弾。

「パイクカー」とは、少量生産を前提とした遊び心のある「尖った(鋭い)」感覚のクルマの総称でした。

パオは、1987年の東京モーターショーにコンセプトカーとして出展された後、1989年初頭に発売されました。車両のベースは、K10型のマーチで、内外装ともに「冒険心」をテーマにしたレトロ調の内外装で人気を集めました。車名は中国語の包(パオ)に由来し、モンゴルの遊牧民の「組立式家屋」を意味しています。

女優の伊藤かずえさんが30年以上愛用し、レストアされたシーマ
女優の伊藤かずえさんが30年以上愛用し、レストアされたシーマ

FPY31型の初代シーマは、1987(昭和62)年の「第27回東京モーターショー」に出品され、翌1988(昭和63)年1月に発売。3ナンバー(普通乗用車枠)専用ボディで、国産車離れした伸びやかで気品あるスタイリングと広く快適なキャビンを備えていました。

日本初のV型6気筒DOHC ターボエンジンによる圧倒的な加速性能や、電子制御エアサスペンションなど、それまでの日本車になかった新しい価値が高く評価され、当時、経済紙で「シーマ現象」と報道されるほどの爆発的なヒットに。1989(平成1)年の物品税廃止(消費税導入)後は、値ごろ感が増して販売はさらに加速し、いわゆる「3ナンバー車ブーム」の契機になりました。

日産従業員・丹呉いづみさんのフェアレディZ Version S
日産従業員・丹呉いづみさんのフェアレディZ Version S
日産従業員・丹呉いづみさんの1998年式フェアレディZ Version S
日産従業員・丹呉いづみさんの1998年式フェアレディZ Version S

そしてフェアレディZは、1969(昭和44)年の初代「S30」型の発売以来、生産累計180万台以上に達する世界有数の量産スポーツカー。

1989(平成1)年に登場した4代目の「Z32」型は、60度の超スラントヘッドランプ、躍動的なキャビンフォワードシルエット、高い運動性能を象徴するショートオーバーハングをもつ、Zの伝統と革新を織り交ぜたスタイリングが特徴でした。初期は、2シーターと2by2(ツーバイツー)の2つのボディがあり、のちにZ初のオープンモデルの「コンバーチブル」も追加されました。

なお、4月14日(金)には、伊藤さん、小池さん、丹呉さんの3人を交えて、それぞれの愛車の「Love Story」についてのトークイベントも開催され、YouTubeでの無料生配信が同時に行われます。

最新のバッテリーEV「SAKURA」も展示される
最新のバッテリーEV「SAKURA」も展示される

この愛車3台の展示に加え、来場者にも旧車の魅力をもっと伝えるべく、公道での乗車体験実施を意図して、フルレストアが進められてきた日産ヘリテージコレクションの1970年式スカイライン2000GT、日産の最新ラインアップであるバッテリーEVの日産サクラも展示。

スカイライン2000GTは、「ハコスカ」の愛称でも有名
スカイライン2000GTは、「ハコスカ」の愛称でも有名

今回、展示されるスカイライン2000GTは、日産・プリンスの合併を経て1968年(昭和43)年に3代目にフルモデルチェンジを受けたC10型スカイラインで、「ハコスカ」の愛称でも有名。

エッジの効いたスタイリングも特徴で、とくにリヤフェンダーに走るプレスラインは、メーカー自ら流体力学の枠として訴求し、後に「サーフィンライン」の名前で親しまれました。

同車両は、2020年に寄贈された個体をベースに、公道での乗車体験実施を狙いフルレストアが進められ、同イベントが初公開になります。

【AUTOMOBILE COUNCIL 2023(オートモビル カウンシル 2023) 開催概要】
・テーマ:CLASSIC MEETS MODEN AND FUTURE(クラシック ミーツ モダンアンドフューチャー)
・会期:2023年4月14日(金)〜4月16日(日)
・会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
・開催時間:
4月14日(金) 10:00〜18:00 (プレスタイム 10:00〜12:30)
4月15日(土) 10:00〜18:00
4月16日(日) 10:00〜17:00
・入場料:
4月14日(金):前売6500円/当日7000円
4月15日(土):前売4000円/当日4500円
4月16日(日):前売3500円/当日4000円

(塚田 勝弘)

【関連リンク】

AUTOMOBILE COUNCIL 2023公式ウェブサイト
https://automobile-council.com/

日産トークイベント テーマ:「Love Stories with NISSAN – Enjoy your favorite one in everyday life」
https://youtube.com/live/wNMcqhp4DW0

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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