TOYO TIRES 仙台工場で「ホワイトタイヤの作り方」を知りました【久保まいレポート】

■TOYO TIRES 仙台工場見学を終えて感動がいっぱいby久保まい

●実はTOYO TIRES様とは深〜い関係なんです!

初めてのTOYOTIRES東北工場へ到着
初めてのTOYO TIRES東北工場へ到着

TOYO TIRES様にご縁をいただくようになったのはコロナ禍前の、2019年のオートサロンがきっかけです。ありがたいことに今年で5年という長い期間にわたり、オートサロンをはじめ各種イベントにもお声がけいただいています。

東京オートサロン2022 TOYOTIRESブースにて
東京オートサロン2022 TOYO TIRESブースにて

私の仕事はモデル、「プロモーショナルモデル」なのです。「プロモーショナルモデル」という言葉は日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、日本独自の言葉でいうと「イベントコンパニオン」です。

このお仕事のメインとなるものは、クライアント様の【商品】です。

TOYOTIRESには輸出用ですがこんな大きなタイヤがあることも知りました
TOYO TIRESには輸出用ですがこんな大きなタイヤがあることも知りました

その大事な【商品】をお客様に「これいいな」、「欲しいな」などと思っていただくように、クライアント様とお客様の架け橋となるようなお仕事がプロモーショナルモデルだと私は考えています。架け橋となるには、身だしなみや所作等のマナーも大切ですが、知識が必要になってくるシーンもあります。ですから、商品のことはもちろん、クライアント様の歴史やグループ会社、地域貢献など様々な情報を知る必要があります。

きっと他の同業の女の子たちも同じだと思うのですが、オーディションの時や、お仕事が決まって現場に入る前には、選んでいただいたクライアント様の情報は少なからず見ていくものだと思います。

2019年のTOYO TIRES様のオートサロンのオーディションの際も、もちろん事前に勉強してから臨みました。その後すぐに合格通知をいただき、歓喜のなかで現場に入れるようになって、ありがたいことに今があります。

実際目の前で商品を見るようになり、わからないことなどは現場にいる社員さんたちへ空き時間などに質問させていただいたりしながら、知識が増えるようになってきました。

●タイヤはどこでどうやって生まれるの?

TOYO TIRES仙台工場を見学することができました
TOYO TIRES仙台工場を見学することができました

その中で、やっぱり気になるのが「このタイヤはどこで、どうやって作られているんだろう?」という疑問でした。人間もそうですが、好きになるとその人の生まれ育った故郷や好きな食べ物などが気になりませんか?

だから私も、大好きなクライアント様であるTOYO TIRES様の製品のルーツが知りたかったのです。

ですので、工場見学に行きたい!これが夢のひとつでした。

しかし、工場見学というのはなかなか簡単に行けるものではありません。大切な商品が作られているのですから、イベントなどがない限り外部の人が簡単に行けるようなものではありません。そしてコロナ禍もありイベント自体も激減する中で、さらにこの夢は遠いものになっていました。しかしこの思いが諦めきれなかったので、工場見学に行きたいと周りの方に言い続けていました。

そして今回いろいろな方のご縁に恵まれ、仙台工場を見学させていただくという私の夢が叶いました!!

この話が決まった時からワクワクしていて、前の日はドキドキしてあまり寝られませんでした(笑)。仙台駅から約40分という短い移動時間もワクワクしていて、工場に近づくと「TOYO TIRES」のロゴマークが入った看板が沢山目に入るようになり、工場に到着するころにはテンションは最高潮でした。

仙台工場はオープンカントリーの故郷です
仙台工場はオープンカントリーの故郷です

仙台工場は、OPEN COUNTRY(オープンカントリー)、通称オプカンの故郷です。

そのオプカンも今年40周年を迎えました。40年前もアウトドアブームで、キャンプやバードウォッチングなどを楽しむ皆さんに愛されていたようです(車両としてはパジェロやランドクルーザー70などが人気だったそうです)。

●ホワイトレタータイヤの文字は塗っているのではなかった

工場に入る前に注意事項等を伺ってから、いよいよ見学スタートです。

心の中のハイテンションを隠しつつ、落ち着いてまず工場に入った瞬間、ゴムの独特の匂いを強く感じました。皆さんも嗅いだことがあるかと思いますが、あのタイヤの匂いとはまた違ったもので、びっくりしました。

最初にタイヤの元となる、ゴムがシート状に伸ばされているところを見ました。サンプルを触らせてもらいましたが、柔らかかったです。

そしてここでホワイトレター(タイヤサイドの白い文字)の元を見ることができました。断面も見せていただき、ホワイトレターの白いゴムも見ることができました! 「TOYO TIRES」などと書かれた文字が白くなっているのは、上から塗っているのではなく、白いゴムが見えていたのです!! 原点を見られたように感じて、とても感動しました。

そこから、タイヤの骨格となる重要な役割の部分を作るところや、タイヤのサイズに合わせてゴムが巻かれているところなど、だんだんとゴムが見慣れたタイヤになっていくのを見られて楽しかったです。

そして加硫(かりゅう)工程へ。ここでタイヤを最終的なカタチに「焼き上げる」ことで、タイヤ“らしく”なります。つるつるのタイヤに、トレッドパターン(タイヤの溝)が刻まれ、サイドウォール(タイヤの側面)にロゴや商品名が現れる瞬間を見ました。

出来上がったタイヤは高温なので、ほっかほかのできたて~♪というようなイメージの湯気が出ていて、まるで仙人が現れたかのように見えて感動しました。

こちらがタイヤがそのカタチになる、加硫工程です。

 

最後にホワイトレターの文字部分を薄く削って、白い文字が出てくるという工程も見させていただきました。出荷される際には、白い文字が汚れないように水で落ちる保護膜が張られているので、青い文字の状態で出荷されます。

ちなみにホワイトレタータイヤは、TOYO TIRESでは今回行った仙台工場でしか生産されていないものなので、もし見かけたら、仙台から生まれたんだな~と思ってください♪

工場見学はこれで終了。タイヤの原材料から形になっていく姿を実際にこの目で見ることができて、感動しました。

●工場で働くひとへ、感謝。

あともうひとつ感動したことがあります。

実際に着ていらした作業着の背中に感動!
実際に着ていらした作業着の背中に感動!

それは実際に工場でタイヤを作っている従業員さんたちです。

私が今まで見てきたタイヤを作っている方々にお会いできて、本当に嬉しかったです。もちろん機械が行う工程もありますが、細かいところなどは人の手によって作られている部分もありました。ひとつの製品には、沢山の方が携わっていることを改めて実感しました。多くの方の手によって作り上げられているのです。

見えないところでもたくさんの想いが詰まっている製品が、さらに大好きになりました。これからもご縁がいただけるように、TOYO TIRES様の製品をお客様にいいなと思ってもらえるように、がんばろうと思いました。

(文:久保まい/写真:小林和久)