■何らかの形の電動化が期待されており、48Vマイルドハイブリッドシステムが有力候補
先日、アウディが現在開発中の主力モデル「A4」が、次期型で「A5」へ改名されるニュースをお伝えしましたが、その高性能バージョンとなる「S5 アバント」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
命名方法について再度説明すると、A4をA5に昇格させるほか、現在分かっているのは、偶数番号のモデルは段階的にピュアエレクトリックドライブトレインに移行。つまり、A4はフルEVとして販売されることになります。
また、A6も同じくA7としてリボーン。バッテリー駆動のモデルはA6の名前になるといいます。
これは通常の「A4/S4セダン」がラインナップから外され、クーペ風のスポーツバックとアバントに変わるということを意味し、これまでセダン次期型プロトタイプが目撃されなかった理由につながります。
スウェーデンで捉えたプロトタイプのフロントエンドには、新設計され複雑化されたLEDヘッドライトと、その上部に配置されたLEDデイタイムランニングライトのデュアルライトセットアップを装備しています。
また、ここ数年ではじめてグリルが小さく設計されており、下部には縦スラットの入ったワイドエアインテークが確認できるほか、バンパーコーナーには垂直エアカーテンを備えているようです。
側面では、シンプルなキャラクターライン、フラッシュドアハンドルが見てとれるほか、足回りには、スリムなタイヤ、大型ホイールを装着。最終的には、高性能モデルの典型的な赤いブレーキキャリパーも装備されるはずです。またリアエンドでは、円形のクワッドエキゾーストパイプもインストールされています。
内部では、独立したデジタルインストルメントクラスターと、フローティングインフォテインメントシステムを搭載すると見られるほか、新設計されたステアリングホイールと、S4/5パワートレイン用の、Q4のようなシフターを備えるセンターコンソールも期待できると思われます。
注目のパワートレインですが、メルセデスAMGがC63エステートに2.0リッター直列4気筒を搭載したことで、S4アバント後継モデルも3.0リットルV型6気筒から直4へダウンサイジングされる可能性も考えられます。ですが、何らかの形の電動化が期待されており、PHEVセットアップではないにしても、少なくとも48Vマイルドハイブリッドシステム搭載の可能性もありそうです。
いずれにせよ、アウディは2033年にはICE駆動車の生産を終了する計画をすでに発表しており、2026年から電気自動車のみを発売するため、内燃エンジンを搭載した最後のモデルとなるはずです。
S4後継モデルとなる新S5のワールドプレミアは、2024年以降と予想されています。