電動アシスト自転車を購入するときの注意点とは? 補助金・助成金が出る場合も

■電動アシスト自転車を買うときにチェックすべきポイント

子どもの送り迎えや通勤など、日常生活で自転車を使う方も少なくないはず。とくに、坂道や長距離の走行も楽におこなえる電動アシスト自転車は大変人気です。

通勤・通学に活用されることが多い電動アシスト自転車
通勤・通学に活用されることが多い電動アシスト自転車

新生活が始まり、新しく電動アシスト自転車を購入する方もいるかもしれません。しかし、電動アシスト自転車は、そう安くはなく、10万円を越えることもざらにあるほどです。

そこで今回は、電動アシスト自転車の購入時に気を付けたいポイントをお伝えします。後悔することのないように、ぜひチェックしてみてください。

1.用途やからだに合ったものを選ぶ

幼稚園や保育園の送り迎えでも大活躍!
幼稚園や保育園の送り迎えでも大活躍!

まず、用途やからだに合った電動アシスト自転車を選ぶようにしましょう。

電動アシスト自転車には、さまざまなタイプがあり、小さな子どもを乗せられるようにチャイルドシートが搭載されているものもあります。

子どもを乗せるため、小さなタイヤで重心を落とし、安定感があるように設計されていることが多く、保育園や幼稚園などの送り迎えに適しています。

ほかには、小回りが利き、街中へのお出かけに適した20インチ以下のタイヤが使われているタイプや、折りたたみ式の電動アシスト自転車もあります。

明確な用途が決まっていないなら、汎用性の高い一般的なモデルを選ぶのがおすすめです。

また、安全に走行できるようからだのサイズに合ったものを選んでください。基本的には、両足が地面につくサイズを選び、通販で購入する場合は、商品ごとの適応身長を確認します。メーカーやタイヤサイズによって適応身長は異なるため、気をつけてください。

2.バッテリー容量が適したものを選ぶ

電動アシスト自転車によって、搭載しているバッテリーの容量が異なります。一般的に、8Ahの場合は約30km走行でき、12Ahの場合は約44km、16Ahの場合は約59kmとなることが多く、バッテリーの容量によってフル充電にかかる時間が異なります。

1日の走行距離や充電頻度などを想定し、適切なバッテリー容量を選んでください。バッテリー容量が大きくなればなるほど、電動アシスト自転車の費用が高額になりやすいのですが、バッテリーが走行中に頻繁に切れるようだったら、大変不便になってしまいます。

3.フル電動自転車ではないか確認

電動アシスト自転車ではなく、フル電動アシスト自転車ではないかを確認することも必要です。フル電動アシスト自転車は、「モペッド」や「モペット」とも呼ばれ、ペダルをこがなくても電動機能だけで走る原付バイクのような自転車です。

フル電動アシスト自転車は、法律上、原動機付き自転車に区分されるため要注意
フル電動アシスト自転車は、法律上、原動機付き自転車に区分されるため要注意!

一見便利なようにも思えますが、ナンバープレートやウインカーなどの整備基準を満たさないと公道で走ることができません。

電動アシスト自転車とフル電動アシスト自転車は、見た目が似ているため、間違って購入しないように気をつけてください。


4.自転車保険加入や防犯登録を忘れずに

自転車保険にはインターネットやコンビニ手続きからも加入することができる
自転車保険にはインターネットやコンビニからも加入することができる

近年は、自転車もクルマやバイクと同様に保険に加入することが勧められており、自治体によっては保険加入が義務づけられていることがあります。

そのため、走行するつもりがある自治体の条例を確認したり、念のため保険に加入したりする必要性が出てきます。

また、法律で義務づけられている防犯登録もおこなってください。防犯登録は都道府県ごとに有効期限が定められておこなわれるため、引っ越して居住する都道府県が変わった場合や有効期限が切れた場合はすぐに再登録をおこないましょう。

5.バッテリー寿命を確認(中古の場合)

電動アシスト自転車は、高額なため中古の購入を検討する方もいるかもしれません。中古を買うときは、バッテリーの寿命を確認し、バッテリーが古すぎて交換する必要がないか調べてください。

また、バッテリーを買い替えるときは、互換性のあるものを選ばないといけません。

6.補助金や助成金の有無を確認

電動アシスト自転車を購入する際は、補助金や助成金をもらえないか確認することもおすすめします。

自治体によって対応が異なりますが、住んでいることや過去3年以内に同じ補助金や助成金を受け取っていないことなどの条件を満たすと、上限を3万円とし、購入金額の2分の1をもらえる自治体もあります。

予算が達すると申し込みが締め切られたり、自治体によってはおこなっていなかったりすることもありますが、念のため確認するとよいでしょう。

電動アシスト自転車は、一般的な自転車の約2倍ほどの価格であることも少なくありません。何度も気軽に買い替えるものではないため、今回紹介したポイントに注意しながら、最適なものを選んでください。

(鈴木 遼太[ピーコックブルー])

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