大雪の日にクルマで出張。母さん、ボクは少しだけ大人になりました【東京でクルマ買っちゃいました日記・第14回 クルマを仕事に活用編】

■なんだか大人な気分、クルマで仕事をしてみたら良かったことたくさん

●仕事車としては使いこなせていませんでした…

こんにちは、東京でクルマ買っちゃったライターの半澤です。

都心でも大雪になったあの日、埼玉へ出張。いやあスタッドレス履いててよかった!
都心でも大雪になったあの日、埼玉へ出張。いやあスタッドレス履いててよかった!

ボクはライターという職業柄、日々さまざまな場所へ移動しています。これまでは移動手段といえば、電車でした。いや、それしか選択肢がなかったんです。時間が読みにくいバス移動が苦手なので、思えば電車ばかり使ってきましたね。

確かに都心部は電車、地下鉄が充実し文句なく便利なのですが、せっかくクルマを買ったんだもの、いつかマイカーで仕事に出かけたいなと思っていました。そんななか、千載一遇のチャンスが!

千載一遇って、いつでもクルマ使えるやん、と日々クルマで出勤されている方はツッコミを入れるでしょう。それは仰る通りなのですが、ボクの仕事は、集合時間も行く場所もバラバラ。クルマだと知らない道も渋滞も怖いし、今までマイカー出勤はほとんどなかったんです。

駐車場代もかかるし、都心への移動だけと考えると、やはり電車移動のほうが安心&安上がりだったんですよね。三つ四つ用事をくっつけて移動できるならコスパも良いですが、一つの仕事のためにクルマに乗るというのは、逆に効率が悪いという印象でした。

●電車とクルマどっちか賢い? 時間とお金から考えてみる

クルマでのアクセスをアプリでチェック。電車移動と時間はあまり変わらないことが判明
クルマでのアクセスをアプリでチェック。電車移動と時間はあまり変わらないことが判明

そんななか生まれた「千載一遇」案件。ウェブ記事の仕事で「いつ書いても良くて、かついつ撮影に行ってもよい」というありがたい案件が生まれたのです。

ライター仕事はいろいろな種類がありますが、こういう融通効くタイプの仕事って意外と少ないんですよ。取材しては書いて取材しては書いて…、綱渡りのような日々のなかに現れたオアシス的な仕事にボクは狂喜しました。

でも、場所は聖蹟桜ヶ丘駅(京王電鉄京王線/東京都多摩市)とやや遠い。聞いたことはあったけど行ったことがない場所でした。杉並区に住んでいるボクの家からは、電車だとドアtoドアで約1時間の距離にあります。

これはクルマで行ったほうが賢いのでは?と、クルマでのアクセスも調べてみることに。高速を使うと50分、下道でも1時間2分。ならば、ほぼ電車移動と同じではないか! 乗り換えの手間を考えると圧倒的にこちらのほうがラクなのでは。

ということで、ボクは「クルマで仕事に行く」という大人の営みに遂にチャレンジすることになったのです。

ちなみに、会社員時代は5年間、クルマで営業していました。東京の東側のエリアに会社があり、池袋、新宿、渋谷方面にも頻繁に行く用事があったので、都心は一応地図なしでもドライブできるくらいの地理感はあるし、仕事でクルマに乗るということ自体にはあまり緊張しません。

でも、これが「マイカー」というだけで雰囲気が一変。これまで趣味の領域だったマイカーが、いきなり仕事のフィールドに入り込んできたことに少しドキドキしてしまいましたね。

と、いうことでいざ聖蹟桜ヶ丘駅へGO!

初めて行く街にクルマで移動。なんだかこれだけで割と良いアトラクションに!
初めて行く街にクルマで移動。なんだかこれだけで割と良いアトラクションに!

と、気合いを入れて出発したものの、普段もよく使う環八の渋滞にはまるなど、車窓からの眺めは割といつも通りの景色。その後も大きな道路をまっすぐ移動するだけで移動でき、拍子抜けしてしまうほど簡単に目的地に着きました。

東北の実家に帰省したり、四国旅を楽しんだりと、愛車トゥインゴとあちこち巡ってきただけに、予定通り1時間の旅は実にあっさりしたものでした。

駅近で駐車場を探すと300円で一定時間停められる場所があったので、そこに駐車することに。あれ、もう着いちゃったというのが一番の感想で、感動は思ったよりありませんでしたね。

とはいえ、知らない街にマイカーで来るというのは、その行い自体が楽しかったです。仕事でなかったら訪れなかったエリアだったので、駅近辺をクルマで行き来する際もワクワクしました。電車で移動していたら、この「ときめき」はきっとなかったろうなと思います。

このくらいの遠出だと、仕事一件のためにクルマを出すというのも全然悪くないなあ。好きなラジオや音楽を聴きながら移動できるし、誰にも会わないで良いからとっても気楽でした。

また、「交通費」という視点でも、クルマのほうがお得かも。電車だと往復1000円弱の道のり。これが、クルマだとボク自身が運転するという作業は入るものの、ガソリン代1000円は絶対にかかっていません。駐車場も前述のように300円だけでした!

高速道路を活用するとなると話は変わってくるかもしれませんが、お金的にもクルマ活用のメリットはあるように感じました。またぜひ、時間に余裕があるときはクルマで移動したいものですね。

と、そんな締めの文章を書いた矢先の出来事でした…。格段にレベルの高いクルマ仕事が持ち上がってしまいました。

●よりによって、大雪の日もクルマで仕事へ!

年に一度あるかないかの大雪の日に、埼玉出張することになったのです。出張といっても片道1時間半くらいの距離なのですが、なにせ大雪。交通情報でも首都高の閉鎖のニュースが流れていました。

クルマで行くか、電車で行くか悩んだ末、ボクは予定より1時間ほど早くクルマで出かけることに。これが功を奏しました。雪国の生まれのため、雪の日にクルマに乗るという行為自体は慣れっこです。ただ、都心ではスタッドレスタイヤを履かないクルマも多いというし、雪に慣れないトロトロ運転のオンパレードが怖くて、1時間も早く出発したのでした。

東北自動車道に乗り埼玉方面へ。東北道はノーマルタイヤでは高速道路に入れない「冬用タイヤ規制」が発令されていましたが、ボクのクルマはスタッドレスタイヤを履いていたので、安心して運転することができました。案の定、カーナビアプリの予定より30分以上遅れてしまいますが、約束の時間には余裕で間に合いました。大雪、極寒のなか、バカ混みの駅で辛い想いをすることなく、マイカーで移動できたのは本当良かったですね。

「雪のなかクルマで出張」。電車だけが選択肢だった時代からは考えられない出来事でした。

母さん、ボクは今日、少しだけ大人になったよ(たぶん)。帰りは今回お仕事をくれた方も乗っていただくことに。クルマで東京に戻れることを喜んでくださりました(たぶん)。

埼玉の町中華を堪能。電車で行ったら、選択肢にもならないようなエリアだったのでクルマのありがたさを感じた
埼玉の町中華を堪能。電車で行ったら、選択肢にもならないようなエリアだったのでクルマのありがたさを感じた

ほかにも、クルマで遠出するメリットを感じましたね。駅からも少し離れた場所にうかがったので、現地ではクルマ移動がマストだったんです。そして、クライアントさんに教えていただいた町中華へもクルマで移動。都会から離れるほどに、クルマはより不可欠なものになるなと改めて実感しましたね。

大雪のなかでも、ライフワークとして嗜んでいる町中華探検を実行できたのも、ひとえにかわいいマイカーのおかげといえましょう。仕事にくっつけてグルメ散歩なんて大人がするような道楽も今後してみたいなあ。

大人だの母さんだのと言ってきましたが、ボクは今年40歳。もっともっと仕事でクルマを活用することを心に誓い、大盛りの野菜炒めをかっ喰らうのでした。


次回、第15回【ついに来た車検編】、久々に動く大きなお金。果たして大丈夫なのか、半澤のサイフは?

半澤 則吉

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この記事の著者

半澤 則吉 近影

半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
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