クルマで初の長旅なのに観光地の写真でなく、駐車場の写真ばかりの旅行記になってしまいました【東京でクルマ買っちゃいました日記・第10回 旅編その1】

■クルマを買ってボクがもっともやりたかったこと、そう、旅行!

●ボクが旅に出る理由は大体100個くらいあるものの、1番の理由は駐車場の場所が変わったこと

不動産屋が借りてくれたのは高架下のため一応屋根はあるけど、巨大柱の真ん中でとても停めづらい、出しづらいのです!
不動産屋が借りてくれたのは高架下のため一応屋根はあるけど、巨大柱の真ん中でとても停めづらい、出しづらいのです!

どうもこんにちは、クルマに関係ないライターなのにクルマを買ってしまった半澤です。

ここまでクルマを持つことの大変さや、クルマを買って人生変わった話を綴りましたが、まさかの事態が起こってしまいました。

なんと、マンションの大改修に伴い、駐車場が遠くになってしまったのです。3ヵ月だけというけれど、「家に停められる」から「徒歩8分の高架下」へとまさかのチェンジ。

そもそも、この連載の第1回で、駐車場を借りてしまったからクルマを買うことになったので、この処置は本当に不服! 駐車場も遠くなっちゃったし、マンションはずーっと修理でうるさいし、なんか仕事もちょっと暇だし、ということで、ボクは旅に出ることにしました。

●夕暮れどきの東名高速を西へ西へと向かう喜び

夕暮れどきのサービスエリアで。いやあ、夕陽が映えるクルマだなあとご満悦

関西方面に用事があったので西へ、西へ。実家が福島なので東北自動車道はよく乗るけれど、東名高速はいまだに新鮮な気持ちで乗れます。大きなサービスエリアが多く、充実度がハンパないなあ、というお上りさん状態。東名を自分で運転するのは何回目かではあったけれど、まだまだ心ときめきました。

東京を出たのが夕方少し前だったこともあり、だんだんと暗くなっていく高速道路にドキドキしました。アクセルをふかしながら、ずっとやりたかったのはコレ!と実感しましたね。

思えばこのクルマでの長距離ドライブは、実家への帰省以外では初のこと。ボクは全国各地の鈍行列車を割と乗ってきた「乗り鉄」でもあるので、電車移動も好きなのだけど、クルマでの長距離移動はまた別格ですね。

ガンガン音楽をかけられて大声で歌ってOKのプライベート空間。もちろん飲み食い自由。疲れたらいつ休んでも大丈夫、そして何より運転自体が一つのアトラクション! 初日は名古屋まで行きましたが楽しかったなあ。

●クルマ好きの友人K君と合流、クルマ談義もできてなんだかうれしい

知らない街に来ただけで、どこもかしこもフォトスポット状態。うれしくてパチパチ撮影しました!

友人に会うために名古屋市街地へ。名古屋高速都心環状線の、予定と違うところで高速から出てしまい、非常にテンパりました。友人を待たせることになり、焦りましたね。首都高もそうだけど、普段乗らない人がいきなり乗ると、パニくるよね都市高速。

とはいえ、なんとか友人と合流。超クルマ好きで愛車ホンダ ヴェゼルをカスタマイズしているK君は、この連載も眺めてくれていて、喜んでボクのクルマを歓迎してくれました。

ボク自身が「クルマ好き」という認識はこれまであまりなかったのですが、考えてみればここまでクルマを探す、購入する、普段使いするという経験値はあるわけで、クルマガチ勢K君の話についていけてよかったです!

クルマを持つということで、大人の階段をちょっと登った気がしました、39歳遅咲きやな…。

●ノマドワーカー歴10年の経験がクルマ旅行で活きる

郊外には駐車場付きのホテルも多かったです。都市部だと駐車場代もかかるけど、田舎だとほぼ無料ということも。ありがたいなあ!
郊外には駐車場付きのホテルも多かったです。都市部だと駐車場代もかかるけど、田舎だとほぼ無料ということも。ありがたいなあ!

その後も、西日本をぐるぐるクルマで巡ってみました。あ、ちゃんとね仕事はしてるんですよ。ホテルのチェックアウトまで仕事、昼間はどこかで喫茶店見つけて仕事、夕方に違う街へ移動、みたいな形で、クルマで動きながらあちこちで仕事しました。

会社に行かないで仕事をするというスタイルをもう10年も続けているので、あまり苦にはならないのですが、さすがに連続何日間は疲れた。ノマドワーカーとして10年くらいで、頭が麻痺しているのでしょうか。

これって正しい休暇の取り方ではない気もしますね(涙)。ちゃんと仕事をゼロにしたうえでの旅行もしなくてはと思った次第です。

それで、さまざまな街を巡って思ったのですが、クルマがあるというだけでホテルの選択肢って広がりますね。なぜなら、駅チカとかアクセス良好の場所である必要がまったくなくなるので。

たとえばこの写真のホテルの駐車場は、大きな駅からはクルマで15分くらい。アクセス面では良くない場所だったのですが、目の前に大きなスーパーとガソリンスタンドがあるのに、激安で部屋も広々という、郊外ならではのホテルでした。

電車旅ではどうしても駅チカホテルが候補になるし、郊外へ移動するとなるとシャトルバスやタクシーとか、何らかの縛りがありました。これって意外とストレスだったなと思います。

今までの旅行がいかに交通機関にがんじがらめにされていたかを痛感させられました。

あえてクルマ旅のデメリットをあげるとすれば、クルマに乗っているうちはお酒は飲めないし、次の日朝から移動する日は深酒はNGということくらいか。酒好きのボクとしては戸惑いましたが、むしろこのことが良い足枷となり、まっとうに毎日過ごせましたね!

●どこに行っても地味に効いてくる駐車場代。じわじわサイフにダメージ

それでも、良いことばかりではないのです。

ホテルで駐車券をもらう仕組み。一回クルマを出したら以後は自費と言われたので、ずっと出せずでした

駐車場代ってどこに行ってもかかる。ど田舎で道端に全然停められるよという場所以外は、駐車場代にヒイヒイ言っていました。街場の駐車場って地味に高いし、30分や1時間だけクルマを置かないといけないという局面ってけっこう多い。毎回小銭を払うのはなかなかダメージデカいですよね。

あと、ホテルも都市部だと駐車場代が高いなあという印象がありました。宿泊代に加えて1000円、2000円アップという感じなのでちょっと凹みます。この写真のところは2泊したのですが、クルマを一回出しちゃうと余計にお金かかってしまうということで、次の街に移動するまで一度も出さなかったなあ。

これはけっこう本末転倒な気がしますが、都市部は電車移動のほうがラクで安上がりなケースも多いですよね。

こういったことって、実際に現地にクルマで行ってみないとわからないし、ガイドブックとかに書いてあるわけでもないので、旅好きの人間としてはとても勉強になりました。仕事でも地方出張とか割と行っているつもりだったけど、まだまだ分からないことあるなあ。

と、「お前は真面目か? 旅なのにまったく派手な話がなく、駐車場の写真ばかりじゃないか!」、そうお怒りの方もいらっしゃるでしょう。旅編その1は、あえて淡々とクルマ旅の「気づき」を述べてみました。

せっかくマイカーで長期旅行に出かけたのだから、ちょっと次回ははっちゃけましょう。旅自慢になりますが、まあ、見てやってください。


次回、第11回【旅編その2】クルマ旅の良いところてんこもり。クルマで四国に行ってみたらめっちゃ楽しかったよ!

半澤 則吉

この記事の著者

半澤 則吉 近影

半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
続きを見る
閉じる