■東京国際カスタムカーコンテスト受賞車がそのままの姿で走っていた!
まだまだ記憶に新しい東京オートサロン2023。その出展車の中から、来場者のアンケートで決定される東京国際カスタムカーコンテスト2023のインポートカー部門で優秀賞を受賞した「RAVAGE A110 by 畑野自動車」。
アルピーヌA110をチューニングおよびカスタマイズしたコンプリートカーです。
性能はスポーツカーですが、フランス車っぽい造形で、オシャレに乗りこなすようなセンスを感じる一台だと思っていましたし、投票をされた多くの方もそういった印象を持っていたのではないでしょうか?
そんなRAVAGE A110 by 畑野自動車が2月18日の筑波サーキットTC2000で開催された、オシャレとは程遠い?Attack筑波に出場しました。
Attack筑波出場車両としては、かなり控えめな340馬力にカーボンワイドボディと、様々な専用部品でタイムを狙っていきます。特にセンターマフラーとリアディフューザーは世界的に見て今のところ、この出場車両のみにしか装備されないもので、超貴重な存在と言えます。
目標タイムの1分2秒切りに対し、1分1秒877をマーク。ド派手なウイングもついていない状態で1分1秒台に入れてきたRAVAGE A110 by 畑野自動車は、カスタマイズカーとして基本性能が高いと言えるのではないでしょうか?
●2022チューニングカー部門最優秀賞マシンがGRヤリス最速となる!
昨年、2022年の東京国際カスタムカーコンテスト2022でチューニングカー部門において最優秀賞を受賞した、Varisの神風ヤリスも昨年に引き続きAttack筑波に出場。
昨年はエンジンのパワー不足があって、リアウイングを外してストレートスピードを稼ぐ作戦に出たりもしましたが、惜しくもGRヤリスの中では2番手となってしまい、今年はそのリベンジをかけたタイムアタックが注目されます。
そのリベンジを行うドライバーは、スーパーGTのGT300クラスで何度もチャンピオンに輝く谷口信輝さん。
今年もグッドスマイル 初音ミクAMGでスーパーGTに参戦する谷口さんですが、アメリカやオーストラリアでのタイムアタックイベントでも驚異的なタイムを記録するなど、世界的なタイムアタックドライバーとしても知られています。
その谷口信輝さん渾身のアタックをかける神風ヤリスは、リアウイングもさることながら、フロントウイングも超巨大、そしてサイドスカートもスポイラー状となっており、ボディの全ての方向からダウンフォースを発生させてクルマを路面に押し付けていきます。
その渾身のタイムは56秒008! あと少しで55秒台に突入できるというとんでもないタイムを叩き出しました。
スポーツカーとはいえ、コンパクトなボディを思いっきりワイドにしてトレッドを稼ぎ、とんでもない空力との相乗効果でグリップ力を増大させるという手法がぴったりとハマった結果のタイムと言えるでしょう。
これは来シーズンのタイムアタックでは55秒台前半が出るかもしれませんね。
(写真・文:松永 和浩)
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