コンチネンタルタイヤの新作「ComfortContact CC7」は、軽自動車や電気自動車でも快適&静粛性がアップ

■従来品から約6年半ぶりの登場となるサイレント・コンフォートタイヤ

コンチネンタルタイヤから「ComfortContact CC7」が2023年3月に発売されます。従来品の「ComfortContact CC6」は2016年10月に日本で発表され、今回の新作は、約6年半ぶりの登場になります。

コンチネンタルタイヤ「ComfortContact CC7」が発売
コンチネンタルタイヤ「ComfortContact CC7」が発売

第7世代の「ComfortContact CC7」は、高い静粛性と滑らかな乗り心地を追求したというサイレント・コンフォートタイヤという位置づけ。発売サイズは、13~17インチの全28サイズで、今後も拡大される予定です。価格はオープン。

「ComfortContact CC7」のサイズ一覧
「ComfortContact CC7」のサイズ一覧

タイヤに求められる性能は多岐にわたりますが、快適な乗り心地や高い静粛性は、ドライバーと乗員の疲れ具合も左右するだけに、とくに高級車や最近増えている重量の重いバッテリーEV(BEV)でも重要なポイントになります。エンジンがないBEVなどでは、ロードノイズが比較的耳障りになってしまうという課題もあります。

コンチネンタルの調査によると、走行中に発生する騒音の約50%はタイヤに起因するそう。とくに、高速走行時はタイヤと路面が接触する音や乱流が増加することで、騒音がより顕著になります。

また、先述したようにBEVでもロードノイズの改善は重要になっています。ガソリンやディーゼルなどの内燃機関はもちろん、ハイブリッド車、BEVなどのいずれにおいても、快適な室内環境を手に入れるには、タイヤの選択が重要になります。

「ゼロ・ショック・パターン(Zero Shock Pattern)」
「ゼロ・ショック・パターン(Zero Shock Pattern)」

新発売される「ComfortContact CC7」は、ドライバーと同乗者の快適性を最優先に開発されたコンフォートタイヤ。「Comfort+(コンフォート・プラス)テクノロジー」が採用され、静かな車内、滑らかな乗り心地を提供するとしています。

さらに、幅広い温度域で安定した走行性能を発揮するのをはじめ、耐摩耗性にも優れ、毎日の通勤や日常的にクルマに乗る層を想定しています。日本向けに軽自動車用サイズを6サイズ設定するほか、コンパクトカー、ミドルサイズ、ミニバンからBEVまで、幅広い車種に対応します。

「エバー・フレックス・コンパウンド(EverFlex Compound) 」
「エバー・フレックス・コンパウンド(EverFlex Compound) 」

技術面では、先述した「Comfort+テクノロジー」を構成する3つの主要テクノロジーである「Z.E.N.」が盛り込まれています。

1つ目は、独自のリブ構造とサイピングが特徴の「ゼロ・ショック・パターン(Zero Shock Pattern)」を謳うパターンが衝撃を軽減。凹凸が多い路面でも静かでスムーズな乗り心地を実現するそうです。

2つ目の「エバー・フレックス・コンパウンド(EverFlex Compound)」により、路面の粗さに柔軟に適応することで、衝撃を軽減させることができます。スムーズな乗り心地で疲れを軽減。また、耐摩耗性と幅広い温度域で安定した性能維持に寄与しています。

「ノイズ・ミューター(Noise Muter) 」
「ノイズ・ミューター(Noise Muter) 」

3つ目の「ノイズ・ミューター(Noise Muter)」テクノロジーにより、効果的にノイズを低減することで高い静粛性に貢献。「ノイズブレーカー3.0」が、縦溝内を通る音波を細かく分散し、ノイズが車内に蓄積するのを防ぐそう。さらに、ヘルムホルツ式レゾネーター(消音器)が、チャンバー内に共鳴周波数の音を吸収することでノイズを中和。車内で感じる騒音レベルを低減させることができます。

「ComfortContact CC7」のサイドウォール
「ComfortContact CC7」のサイドウォール

また、第7世代の「ComfortContact CC7」では、こうしたタイヤ性能だけでなく、サイドウォールのデザインと見た目の美しさも追求されているのも見どころです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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