■より空力的なボディワークのおかげで航続距離が2%改善
2022年12月、フォルクスワーゲン(VW)は「ID.3」改良型のティザースケッチを公開しましたが、その実車をカメラが初めて捉えました。

「ID」シリーズは、VWが展開する電動モデルに特化したブランドで、ID.3は2019年に登場したIDシリーズ第1弾モデルです。2020年には5万台以上を販売、またたく間に欧州で人気No.1電気自動車の地位を築いたモデルです。

極寒のフィンランド山中で捉えたプロトタイプのフロントエンドには、黒いテープが巧妙に貼られていますが、ほぼフルヌード状態です。
そこには新設計されたバンパー、エアインテークを装備、コーナーには垂直エアインテークが追加されています。またボンネットには、現行型のパネルを模した黒いステッカーが貼られていますが、これはダミーで、最終的には1色のパネルになると予想されます。
キャビン内では、最新世代のソフトウェアを搭載、小型のデジタルインストルメントクラスター、クライメートベント、センターコンソールもリフレッシュされるほか、タッチスクリーンは10インチから12インチへ拡大されます。
さらに、センターコンソールには2つのカップホルダーが組み込まれ、カーゴエリアには取り外し可能なコンパートメントフロアも追加されます。
基本的スペックはキャリーオーバーされますが、より空力的なボディワークのおかげで航続距離が2%改善されます。また、高性能モデル「ID.3 GTX」も導入予定で、デュアルモーターを搭載、出力が増加し、よりスポーティなルックスでラインアップ最上位に位置します。
ID.3改良型のワールドプレミアは確定していませんが、すでに受注を開始しており、最初の納車は2023年の第4四半期に開始される予定となっています。またこのフェイスリフトを機に日本市場導入の可能性も高くなっているようです。