登場は2029年? ポルシェ「911カレラ」エレクトリックモデルを占う

■インスパイアされたフロントエンド、「930」に似たプロファイルなど

ポルシェは現在、内燃機関エンジンを搭載する911改良型と、ブランド初となるハイブリッドシステムを搭載する911を開発していますが、近い将来登場するフルエレクトリック版911を大予想しました。

Porsche-911-Concept-17-1536x864
ポルシェ 911 エレクトリック 予想CG

予想CGを提供してくれたデザイナーのニコラス・ヴィジエ氏によると、ポルシェモデルに見られる有機的な形状と、製品設計部門  (ポルシェ デザイン)の堅牢な形状を融合させることを目標に制作したといいます。

その結果、未来的なスタイリングを備えたミニマリストなEVスポーツカーが完成しています。

Porsche-911-Concept-13-1536x864
ポルシェ 911 エレクトリック 予想CG

そこには、「356」にインスパイアされたフロントエンド、「930」に似たプロファイルなど、ポルシェの輝かしい過去へのオマージュが見られます。また、楕円形のヘッドライトを連想させるわずかに突き出た4つのLEDドットは、現在の新型モデルが装備するコンポーネントの進化系と言えるでしょう。

ボディ下部はブラックで、フロントにはブレーキとバッテリーを冷却するための大型のバンパーインテークが配置されています。またフロントウィンドウからルーフにかけての、1枚のガラスでできているように見える、空気力学的に成形されたキャビンも特徴的と言えるでしょう。

ウィンドウ側面には、「911タルガ」を彷彿とさせるピラーを装備、2シーターキャビンを保護しているほか、足回りにはエアロスタイル・ブラック仕上げの6本スポークホイールも確認できます。

後部では、全幅LEDストリップライトバーを保持、埋め込み型バンパーと組み合わせています。リアオーバーハングは、EVパワートレインが同じスペースを必要としないため、従来の911より切り詰められているようです。さらに「917」レースカーを参考に後輪の一部を露出させ、中央にはF1スタイルのLEDを備えたディフューザーを統合しています。

ポルシェは現在、「718ケイマン/ボクスター」次期型EVに着手、タイカンに次ぐEVレンジを拡大している一方、911のリアエンジンを可能な限り維持しようとしています。911もいずれ必ずフルエレクトリック化されますが、デビューは2029年頃となりそうです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる