■直列4気筒および6気筒エンジン除外でも、ミッドシッププロポーションを維持
ポルシェが現在開発中のエントリーミッドシップオープン「718ボクスター」次世代型の市販型デザインを大予想しました。
燃焼エンジンを搭載した718ボクスターおよびケイマンは、2020年代半ばには存在しなくなります。ポルシェはガソリン燃料モデルを廃止し、ピュアエレクトリックモデルに置き換えることを発表しているからです。
お馴染みNikita Chuicko氏が提供してくれた予想CGは、何度も捉えている最新プロトタイプのカモフラージュを剥ぎ、デザイン詳細を大予想しています。
CGでは、直列4気筒および6気筒エンジンを取り外した後でも、現行のボクスター/ケイマンのミッドシッププロポーションを維持していることがわかります。
市販型のフロントエンドでは、ヘッドライトの狭い長方形のデザイン、非常に大型でアグレッシブなエアインテークなど、2021年のミッションRで見られたデザインが継承されていることが見てとれます。また、リアエンドでもコンセプトカー同様のLEDライトバーが配置されると予想しています。
ただし、ミッションRはトラック専用のマシンとして考えられているため、ボクスター/ケイマンはミッションRほどハードコアには見えませんが、まさに市販版といえそうです。
一部のモジュールは共有されますが、基盤はアウディと共同で開発されている「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE)アーキテクチャを採用する可能性が高く、ボクスター/ケイマンシリーズとして初めて、デュアルモーターによる全輪駆動がホットモデルに用意される予定となっています。
ミッションRでは最高出力1,000psを超え、わずか2.5秒で0-100km/hを駆け抜けますが、最新情報によるとボクスター/ケイマンEVではこれほど強力とは考えにくいとされ、700ps程度に制限される可能性があるといいます。また、最高速度300km/hに関しても同様に考えられています。
ポルシェはボクスター/ケイマンEVの発売を2023年に計画しており、その前にはSUVマカン次世代型をEVとして導入。エレクトリック718の後、2020年代後半には、より大型のゼロエミッションクロスオーバーSUVが続くと予想されています。
ハイブリッド911も発売を控えていますが、フルエレクトリック版は2030年まで実現しないでしょう。