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■今秋発売予定のマイナーチェンジ車か?
2020年7月にアジア市場へ先行投入後、2021年9月に日本国内へ専用意匠で導入された、カローラ初のスタイリッシュSUV「カローラ クロス」。
車両価格が200万円台に抑えられたことで、発売以降、カローラシリーズの約半数を占めるほどの人気モデルとなり、販売台数の8割以上をハイブリッド仕様が占めています。
2022年11月までの15ヵ月間における国内累計販売台数は約7.2万台で、当初の月販目標台数である4,400台を上回る好調ぶりを示しました。
●生産が追いつかずハイブリッド仕様の受注をストップ
一方、販売の核となるハイブリッドモデルは人気の高さに加え、半導体不足などの部品供給の遅れが災いして、1年以上の納車待ちが続く状況になっています。
そのため、トヨタ自動車は2022年5月末からハイブリッド車の受注をストップしており、この状況が今秋まで継続される見込み。
というのも、同社は2023年9月にマイナーチェンジを予定している模様で、それまでの間に数万台レベルで溜まっているバックオーダーを消化するための処置とみられます。
●広州国際モーターショーに新型カローラ クロスが登場
そうした中、2023年1月8日まで開催中の広州国際モーターショーに、リニューアルされたカローラ クロス(フロントランダー)が出展されました。
日本ではあまり知られていませんが、中国では広汽トヨタが日本仕様と同様のカローラ クロスを「フロントランダー」として、2022年1月6日から販売しています。
一方、今回公開された新型には第5世代のハイブリッドシステムを搭載。エクステリアにも変更が加えられており、今秋日本で発売予定のマイチェン仕様を彷彿させます(画像は出展車の仕様を反映したもの)。
フロント周りでは、グリルフレームの形状を変更すると共に、バンパー下部をボディと同色化。フォグランプべゼルの形状が変更され、グロスブラック処理が施されています。
また、ボディサイドでは前後のドアプロテクターにクローム調の加飾が追加されており、プロテクターから下のロッカーパネル部をボディと同色化。
リヤ周りについても、バンパー下部の形状変更やボディ同色化が図られています。
インテリアでは、10.5インチディスプレイオーディオPlusや、12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイのほか、カラーヘッドアップディスプレイなどを装備。
●第5世代のハイブリッドシステムを搭載
パワートレーンでは、1.8L直4ガソリンエンジンと電気モーターで構成する第5世代のデュアルエンジン・ハイブリッド技術を導入。パワートレーンの重量を13.3kg軽量化。
システム出力が12%向上しており、0-60km/h加速性能が14%向上しています。
新開発リチウム電池システムの容積を34%減少させたことで、44%の軽量化を達成。出力容量が8%増加しており、高速モーターのエネルギー損失を19%低減。出力電力が32%増加しているそうです。
PCU(パワーコントロールユニット)のパワー密度を上げることで小型化(2%)を図り、17%の軽量化を達成。約10%のエネルギーロスを削減。電流出力を8%以上向上するなど、力強いモーター駆動を実現しているといいます。
これにより、WLTCモード燃費が現状の26.2km/Lから30km/L前後にまで向上する見込みで、エンジンの回転上昇フィールについても改善しているようです。
プリクラッシュセーフティやプロアクティブドライビングアシストなど、安全装備についても進化している模様で、ドライブレコーダー(前方)とバックガイドモニターを標準装備しています。
●カローラ クロスを手に入れるなら手段は三択
広州国際モーターショーに登場した今回のモデルは、中国で本年上半期の発売がアナウンスされていますが、日本版のマイナーチェンジ車にどこまで同車の仕様が反映されているのかが大いに注目されるところです(フロントマスクは日本専用意匠になる可能性も)。
本年9月のマイナーチェンジに合せて受注が再開されるようなので、その1ヵ月前の“8月”には販売店で商談が開始されると予想されます。
さらに、今後はGRスポーツの登場も噂されており、人気のカローラ クロスを何としても手に入れたい場合、現行モデルの中古車を狙うか、KINTO、もしくはマイチェン車の先行予約一番乗りを目指すかの三択になりそうです。
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【関連リンク】
広州国際モーターショー
http://www.autoguangzhou.com.cn/
トヨタ カローラ クロス
https://toyota.jp/corollacross/