2023年の提案はバイク用ガレージハウスという楽しみ方【バイクのコラム】

■愛車の専用スペースで満足度アップ

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排ガスを出さない電動バイクであれば、居住スペースに置いてしまうというのもアリだ。写真はBMW CE 04

2023年が始まりました。2022年は金利上昇、株価下落など経済的にはバッドニュースで締めた印象もあります。今年は明るい兆しを期待したいところですが、どうなりますでしょうか。

いずれにしても格差社会と言われて久しく、資本主義の限界といった指摘もあります。それでも人間に物欲がある限り、資本主義は続くといえるのかもしれません。

新年早々、哲学的な問いから始めてしまいましたが、少なくとも日本社会におけるバイクは物欲の権化といえる工業製品だと感じています。

一部のビジネスバイクを除けば、業務のために必要なモビリティではなく、圧倒的に趣味性が強いからです。

そんな趣味を一段と加速させる初夢的な提案があります。今年は「バイク用ガレージハウス」に注目してほしいと思います。

ガレージと居住スペースが一体となったガレージハウスはクルマ好きにとっては理想的な住居スタイルのひとつ。かつては自分好みのガレージハウスを建てるしかなかったのですが、最近では賃貸ガレージハウスの選択肢も増えてきています。

●バイク用ガレージハウスならリーズナブル

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ちょっとした倉庫も工夫次第でガレージになる。写真はホンダの新型スクランブラー「CL500」

とはいえ、ガレージ+ワンルームの一人暮らしを前提としたガレージハウスは、既婚者にとってはハードルが高いのも事実。

さらにいえば、ガレージハウスというのは付加価値物件ですから、住居として考えると家賃は高めとなってしまいます(ガレージスペースを考えると割安なことも多いのですが)。

経済的な負担を考えると、趣味のスペースとしてガレージハウスを借りるというのは、あまりにも贅沢な提案に思えるかもしれません。

たしかに複数台の四輪車を収められるようなガレージハウスは間違いなく富裕層向け物件ですが、バイク専用に絞って物件を探してみると、庶民に手が届きそうな価格帯のガレージハウスを見つけることができるかもしれません。

●トランクルームという選択もアリ

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愛車を眺めながらコーヒーを飲むのも乙なもの。写真はホンダの原付二種レジャーモデル「DAX125」

割安に感じる物件というのは、軽自動車であっても収まらないような狭いガレージであったり、ガレージというよりは倉庫や作業場的スペースであったりするのですが、バイク専用として考えれば十分に広く、バイク趣味の空間として活用すると考えれば夢広がる物件が多い印象です。

ワンルームの部屋がついている物件であれば、キッチンもついていますからコーヒーを入れて愛車を眺めながら一服するといった至福のときを過ごすこともできます。

バイク用ガレージハウスほどの予算を用意するのは難しいというのであれば、バイク用トランクルーム(コンテナボックス)を検討してみるのはいかがでしょうか。雨風をしのげる保管場所があるというのはいろいろな意味で安心です。

毎日の通勤としてバイクに乗っているのではなく、純粋に趣味としてバイクライフを楽しんでいるのであれば、その趣味に非日常性を高めるという点でも、愛機のためのガレージを確保するというのは一考に値します。

ガラガラとシャッターを開けて愛機を外に出すというだけで、ライダーとしてのQoL(生活の質)が向上すること確実です。

自動車コラムニスト・山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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