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■10代〜30代に聞いた人気ランキングでトヨタ独占
もうすぐクリスマス。街ではクリスマスツリーやイルミネーションが飾られ、とっても賑やかな雰囲気になってきましたね。最近は、コロナ禍による自粛要請などもだいぶ落ち着き、日常を取り戻しつつありますが、「密」を避けてクリスマスを楽しむのなら、やはりクルマのドライブは最適だといえるでしょう。
そんな中、定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルでは、全国の10代〜30代(1983年〜2012年生まれ)の男女合わせて1889名を対象に、クリスマスのデートで「乗りたいクルマ」などについてインターネット調査を実施。
その結果、若い世代に最も人気があるクルマの1位はトヨタ「ハリアー」で、しかもトップ5のうち4台がトヨタ車であることなどが分かりました。
●第1位:トヨタ・ハリアー(15.8%)
今回の調査は、2022年11月22日〜11月25日の期間、インターネットのアンケート形式で行われたものです。
結果を早速紹介すると、まず、全体の15.8%を占め第1位に輝いたのは、前述の通り、トヨタの高級クロスオーバーSUV「ハリアー」です。
1997年の初代モデル以来、SUVジャンルで高い人気を誇るのがハリアー。現行モデルは2020年に登場し、外観に、シンプルながらもエレガントさとたくましさを融合した流麗なクーペフォルムを採用。
特に、フロントフェイスは、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性を持たせるなどで、精悍かつシャープな印象が際立っていることが印象的です。
ラインアップには、2.0Lガソリン車と2.5Lハイブリッド車に、それぞれ2WD(FF)と4WDを設定。また、2022年10月には、2.5Lプラグインハイブリッド車(4WDのみ)も追加されています。
価格(税込)は312万8000円〜620万円です。
●第2位:トヨタ・アルファード(8.1%)
第2位は、内外装の豪華さが魅力の大型ミニバン「アルファード」。2002年登場の初代モデル以来、高級ミニバンというジャンルを確立した立役者的なモデルです。
現行モデルは2015年に登場。ロアグリルと一体化し、縦に厚みを持たせたメッキ加飾の大型フロントグリルなどで、ラグジュアリー感とエモーショナルさなどを追求した外観が特徴です。
また、フロアの低床化により、全高は従来モデル比-10mmの1880mmとしながらも、室内高1400mmを確保し、ゆとりの室内空間を演出。
特に、最上級グレードのエグゼクティブラウンジには、2列目シートに、幅を約100mm拡幅し、広くゆったりとした専用のエクゼクティブラウンジシートを採用しているのが注目です。
ソファのような座り心地の良さに加え、伸縮量140mmのパワーオットマン(伸縮機構付き)、快適温熱シート、ベンチレーションシート、格納式テーブルなどを装備することで、まるで飛行機のファーストクラスに乗っているように快適で、上質な乗り心地が味わえます。
また、2022年4月には、特別仕様車 S“TYPE GOLD III”も登場。スエード調で上質な肌触りのブランノーブII(パーフォレーション)と合成皮革を組み合わせたシート表皮や、オプティトロンメーターのメーターリングにゴールド加飾を施するなどの装備を持つ仕様も追加されています。
ラインアップには、2WDに2.5Lと3.5Lのガソリン車、4WDでは、それらに加え、2.5Lハイブリッド車も用意。7人乗りと8人乗りがあります。価格(税込)は359万7000円〜775万2000円です。
●第3位:ホンダ・ヴェゼル(7.8%)
第3位は、今回トップ5に唯一トヨタ車以外で入った、ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」です。
2021年4月に登場した2代目となる現行モデルは、先代モデルと同様、流麗でクーペ的なフォルムを踏襲しつつも、デザインを一新。全席で爽快な視界を生み出す内装の造形を意識した「スリーク&ロングキャビン(滑らかで長い乗車スペースといった意)」といったコンセプトにより開発されました。
特に、印象的なのはフロントフェイス。フィンのような形状の採用や、外装色と同色にすることで、ボディとの一体感を高めたフロントグリルを装備。シャープになったヘッドライト形状などと相まって、スマートかつ個性的な表情を演出しています。
また、車体には、先代と同様に、独自の「センタータンクレイアウト」を採用。燃料タンクを一般的な車体後部ではなく前席の床下に設置することで、長さ2010mm×幅1445mm×高さ1225〜1240mmという、コンパクトSUV中でもトップクラスの室内サイズや荷室の広さを誇ります。
ラインアップには、1.5Lガソリン車と、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載した1.5Lハイブリッド車を用意。いずれも、駆動方式には2WD(FF)と4WDを設定します(上級グレードのe:HEV PLaY[プレイ]は2WDのみ)。
特に、注目なのはヴェゼルのe:HEV車。充電用と駆動用のモーター2基を搭載する独自のハイブリッドシステムは、走行シーンに応じてエンジン駆動とモーター駆動をスムーズに切り替えることが特徴です。
発進時や市街地では、エンジンを停止してモーターのみで走行。加速時や登坂時などは、エンジンの力で充電用モーターを回し発電し、その電力を使い走行用モーターで駆動します。
さらに、高速道路など高い速度で巡航する際は、クラッチが直結されエンジンの力で走ることで、エンジン駆動独特のパワフルな乗り味が体感できます。
これらにより、ヴェゼルは、燃費のよさと走りの楽しさを両立していることも魅力です。なお、価格(税込)は、227万9200円〜329万8900円です。
●第4位:トヨタ・プリウス(6.8%)
第4位は、トヨタの5ドアハッチモデル「プリウス」。1997年の初代モデル以来、エンジンとモーターの両方を使って走るハイブリッドカーの代名詞ともいえるクルマです。
現行モデルは2015年に登場、2018年のマイナーチェンジで現在のスタイルになっています。
主な特徴は、独自のTNGAプラットフォームによる低重心化や、ボディねじり剛性を約60%向上させた高剛性ボディ、ダブルウィッシュボーンリヤサスペンションの採用など。
また、パワートレインには、1.8Lガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を設定。WLTCモード値で27.2〜32.1km/Lという優れた燃費性能が魅力です。
これらにより、走る楽しさや快適性を高い次元で実現。ロングドライブでも疲れにくく、特別なクリスマスのドライブをより満喫できます。価格(税込)は、259万7000円〜364万円です。
なお、プリウスは、2022年11月16日に、5代目となる新型が世界初公開されました。
「Hybrid Reborn(ハイブリッド・リボーン)」というコンセプトで開発された新型は、第2世代TNGAプラットフォームの採用により、さらなる低重心化や19インチ大径タイヤの装備などにより、先代以上のスタイリッシュなプロポーションへ変身。
また、室内は、圧迫感のない広々とした空間を演出。特に、コクピットは、各装備を直感的に操作ができるよう配置することで、運転に集中できるような配慮も施し、ドライビングを楽しめる空間を実現しています。
ラインアップには、1.8Lと2.0Lのハイブリッド車と、2.0Lプラグインハイブリッド車を用意。
特に、プラグインハイブリッド車では、高効率のダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーの組み合わせにより、従来型と同様の低燃費を維持しながらも、システム最高出力223psというハイパワーを達成。0〜100km/h加速で6.7秒をマークするなど、圧倒的な動力性能を実現しています。
なお、新型プリウスの発売時期や価格などはまだ未発表。日本をはじめ、北米や欧州などで順次グローバルに展開していくといいます。
●第5位:トヨタ・ライズ(5.1%)
第5位は、やはりトヨタ車。コンパクトSUVの「ライズ」がランクインしました。
2019年に発売されたライズは、ダイハツ「ロッキー」の兄弟車。全長4m以下の5ナンバーサイズながら、SUVらしい力強いスタイルが魅力のクルマです。
特に、エッジが効いた形状のフロントグリルなどにより、ゴツゴツとしたイメージのフロントフェイスが特徴的です。
また、クラストップレベルの広々とした室内空間により、快適な乗り心地も実現。コンパクトなボディの中に、長さ755mm×幅1000mm×高さ865mmという荷室スペースも確保し、普段使いからアウトドアなどのレジャーまで、幅広い用途に対応します。
特に、荷室に装備された可動式デッキボードは、下段に設置することで369Lもの荷室容量を実現。また、デッキボード上段時では、後席シートを前倒しすることでフラットかつ奥行きのある空間となり、長尺物も収納できるなど、さまざまなアレンジを可能とします。
ラインアップには、ガソリン車では、2WD(FF)に1.2Lターボ、4WDでは1.0Lターボを用意。また、エンジンで発電し100%モーターで駆動する独自のシステム「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を搭載した1.2Lハイブリッド車(2WDのみ)も設定しています。
価格(税込)は171万7000円〜233万8000円です。
●ドライブデートで行きたい場所や聞きたい音楽は?
ちなみに、今回の人気ランキングで6位〜10位は次の通りです。
6位:トヨタ・ヤリス(4.4%)
7位:トヨタ・カローラ(3.8%)
7位:日産・セレナ(3.8%)
9位:ホンダ・N-BOX(3.7%)
10位:日産・ノート(3.2%)
6位と7位もトヨタ車ということで、若い世代でも「トヨタ強し」といったところでしょうか。
また、今回の調査対象は、前述の通り、1983年〜2012年生まれの男女合わせて1889名。これら年代はさらに、Z世代(1997年〜2012年生まれの10歳〜25歳)とY世代(1983年〜1996年生まれの26歳〜39歳)に分けられますが、どちらの世代も1位ハリアー、2位アルファード、3位ヴェゼル、4位プリウスという順位は変わらなかったとのこと。
5位のみY世代がヤリス、Z世代がライズを選んでいますが、あまり世代によって人気車に違いはないといった傾向のようです。
さらに、調査では、「クリスマスにドライブデートしたい場所」も聞いており、その1位は「イルミネーション」(30.9%)。
また、「クリスマスにドライブデートでかけたい曲」の1位は「クリスマスソング/back number」(26.2%)となったそうです。
(文:平塚 直樹)