■ブランド初の2シーターEVは、PPE基盤採用で2023年デビュー
ポルシェは現在、ミッドシップ2ドアスポーツカー「718ボクスター」次期型となる、エレクトリックモデルを開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
スペインで捉えたプロトタイプは、かなり厳重にカモフラージュがほどこされていますが、新しい電動パワートレインを採用してもミッドシップのプロポーションを維持していることがわかると同時に、「ミッションR」を彷彿させるフロントエンドが見てとれます。
フロントエンドでは、EVセダン「タイカン」に似たヘッドライトを装備。以前捉えた開発車両では、コーナーエアインテークに閉じたスラットが写っていましたが、今回はフェイクインテークベントの奥に、アクティブエアロダイナミクスフラップが起動している様子がうかがえます。
側面では、電動パワートレインには不要な718の典型的なサイドインテークにカバーがされ、後部では、開発途中とわかるLEDテールライトが見てとれるほか、ダミーのエアインテークがバンパー中央に配置されています。
市販型では「タイカン」「マカンEV」に続くポルシェ3番目のEVモデルになるとともに、同ブランド初の2シーターEVになります。また、アウディと共同で開発されている「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE)アーキテクチャを採用する可能性が高く、ボクスター/ケイマンシリーズとして初めて、デュアルモーターによる全輪駆動がホットモデルに用意される予定となっています。
キャビン内の様子はわずかに見えますが、少なくとも2つのディスプレイを装備することが予想されます。
市販型のパワートレインは不明ですが、ミッションRコンセプトではフロントとリアのモーターが連携して1073馬力(800kW)以上を発揮するとしており、同レベルのスペックも期待していいでしょう。
エレクトリック718ケイマンとボクスターの生産は2024年後半に予定されていることから、2つのEVは2024年モデルとして、2023年内にワールドプレミアが期待できるはずです。